沖縄プロデュース2018
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― どのような事業ですか?従来の琉球ガラス産業は、観光市場をメインとしていました。弊社でも長年観光客をメインターゲットとした事業展開をしていましたが、観光業は世の中の風潮や景気に左右されやすいという特性があります。このような状況を打破するために、観光市場だけに依存しないビジネスモデルが必要と長年考えておりました。そこで昨年、新たな需要を本格的に開拓するための「新事業創造課」という部署を設立しました。その中で、特に注力すべき事業と位置付けたのが仏具等の商品開発です。数年ほど前から、県内外の葬儀、仏具関連会社や個人のお客様から、骨壷や香炉、六具足等、仏具の発注をいただくことが度々ありました。価値観が多様化している昨今、供養の方法も様々です。仏具商品の幅広いニーズに応えるべく、弊社でもエンディング市場の需要開拓に取り組むことになりました。― 取り組みの特徴は?インテリア性、デザイン性の高い仏具を作っていることが大きな特徴です。自宅の仏壇に置いても部屋の雰囲気を損なうことなく、オブジェとして成立する商品に仕上げています。琉球ガラスの特性である豊富なカラーバリエーションを生かし、季節感や故人の好みに応じて飾る仏具を変えることもできます。琉球ガラス=沖縄の美しい海のイメージ、手作り感や温もりのあるフォルムも、仏具との相性がいいと考えています。置くだけで部屋全体のセンスアップに繋がったり、家族を癒したりできる仏具になるよう努めていますが、あくまでも仏具なので、ある程度の重厚感は必要。骨壷などには通常のグラスよりも底に厚みを持たせ、転倒防止を図り重厚感を出すように工夫しています。― 市場性は?エンディングビジネス市場の中で「手元供養」という、自宅で供養する需要が高まっています。遠方にお墓があるためお参りに行くことが難しい、あるいは、散骨、分骨などで遺骨の一部を手元に置いておきたい場合などに、自宅で供養する方が増えており、手元供養向けの小さい骨壷やインテリア仏具、仏壇のニーズが顕在化しています。また、昔からの慣習にとらわれず、自分なりの仏具を揃えたいと考える方が増えています。終活市場も拡大しており、生前に仏具の情報を収集する方からの問い合わせも増加しています。仏具市場が多様化する中、それに応えられる事業者が求められています。― 今後の展開は?BtoBの展開としては、エンディング産業展などに出展し、関連事業者へのPRを進めていきます。BtoCの展開では、オンラインやカタログ通販での販路拡大を計画しています。そして年間約35万人が訪れる弊社の観光施設(琉球ガラス村)内にギャラリーを設け、オリジナルブランドとしての認知度を高めます。県内の葬儀関連会社に展示してもらうことも検討中です。さらに商品開発にも力を入れていきます。琉球ガラスなので耐熱の部分ではまだ課題が残るため、熱に強い商品を作ることにも努めます。ただし、琉球ガラスだけでは商品のバリエーション展開に限りがあると考えています。伝統工芸品という枠組みの中で、漆や木工など、他ジャンルとのコラボレーションに柔軟に取り組んでいきます。一方、ペットの納骨や供養を自宅で行うケースは多く、小さな骨壷などは受け入れられやすいと思われます。ペットのエンディングビジネス市場での需要拡大も視野に入れています。琉球ガラスを活用した仏具商品とエンディング市場の需要開拓RGC株式会社〒901-0306 沖縄県糸満市福地169TEL:098-997-4784HP:http://www.ryukyu-glass.co.jp/代表取締役 稲嶺秀信さん■ 事業概要琉球ガラスを活用した仏具等商品開発並びにエンディング市場の需要開拓■ 活用する地域資源琉球ガラス①ミニ骨壷、六具足などの仏具 ②骨壷製作中の様子 ③琉球ガラス村店内 ④琉球ガラス村外観 ⑤お土産として人気のグラス①②③④⑤地域資源活用事業17

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