沖縄プロデュース2018
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― どのような事業ですか?通常のバナナと比べ、もちもちとした食感にほどよい酸味の甘い「琉球もちっ娘」バナナをベースに、沖縄産の野菜やフルーツを組み合わせた冷凍加工商品・無添加のバナナジュースの素「家でも作れる簡単バナナジュース」シリーズの開発、製造、販売です。― 取り組みの特徴は?バナナは収穫までに約15カ月間を要します。8年前より本格的にバナナ栽培を始め、開始から5年間で収穫できたバナナは1500㎏。毎年接近する台風の被害によって、収穫ができない状態でした。そこで過去5年間の栽培情報をもとに、「琉球もちっ娘」バナナ独自の栽培方法を確立、台風の被害が少ない4月から9月ごろまでに収穫することに成功しました。2016年9月より、東京の東銀座にあるバナナジュース専門店で青果と「琉球もちっ娘」バナナを使用した「もちっ娘バナナジュース」を販売。そのおいしさがSNSなどで拡散され、いつの間にか県外での認知度が高くなっていました。県外の食品業者や個人の方からの問い合わせが増える中で、生産数量が追いつかない状況に、うれしい悲鳴をあげています。「琉球もちっ娘」バナナは、ぎりぎりまで追熟させ、糖度を上げてから皮をむき、実を真空パックにして冷凍保管します。バナナは冷凍することによって、栄養価と糖度がさらに増すので、砂糖を使わなくても甘くておいしいバナナジュースができるのです。真空パックで冷凍することによりバナナの酸化を抑え、賞味期限を延ばすことができるので、消費者や取引先にとっても取り扱いしやすいというメリットもあります。すでにブランド力のある「琉球もちっ娘」バナナと、県産の野菜やフルーツを一緒に加工することにより、味のバリエーションも増え、多種多様な加工商品が作れます。青果として販売できないB品以下の物でも加工原料として利用することで、付加価値の付く商品に生まれ変われます。― 市場性は日本国内のバナナの消費量は年間約100万トンを超えています。そのほとんどがフィリピンなど海外からの輸入品で、国内産バナナの年間生産量は約132トン、輸入バナナの約1万分の1しかありません。国内の生産量1位は鹿児島県/72トン、2位が沖縄県/58トン、3位が宮崎県/1トンとなります。国内産バナナの需要は年々増えているのですが、台風や害虫による被害で生産が安定しないのが現状です。安価で圧倒的な数の輸入バナナと比べ、消毒や燻蒸処理を必要としない国内産バナナは子どもから年配の方まで安心して食べていただけるバナナだと思います。中でも自然農法にこだわり露地栽培で育てた「琉球もちっ娘」バナナの、人や自然に優しい循環型のイメージは、ブランド力を後押しする追い風になると思います。― 今後の展開は?「琉球もちっ娘」バナナの生産技術を向上させ、収穫量の拡大を図り、県内、県外へ地域ブランドとしての認知度を広めていきたいと思います。また今年の5月頃、南城市古堅にオープン予定の農産物直売所内で「琉球もちっ娘」バナナジュースショップもスタートさせます。施設内には食品加工場を併設し、新たな取り組みとして日々入荷する農産物を使用した加工品を開発、施設内販売と同時に販路開拓し、農家の収益向上と就農者育成をサポートしたいと思っております。人・自然環境に優しい循環型の施設を目指します。「琉球もちっ娘」バナナとフルーツをセットで商品化株式会社シードウィン〒901-1206 沖縄県南城市大里仲間1148-1-2FTEL:098-852-7791 FAX:098-852-7792FB:畑風 harukaji代表取締役 仲村実勝さん■ 事業概要「琉球もちっ娘」バナナと県産野菜、フルーツを活用した商品開発と販路開拓事業■ 活用する地域資源バナナ、パッションフルーツ、ドラゴンフルーツ、パパイヤ、パインアップル、ゴーヤー①琉球もちっ娘バナナジュース ②畑の様子 ③真空パックで冷凍貯蔵中の琉球もちっ娘 ④琉球もちっ娘の実 ⑤加工場①②③④⑤地域資源活用事業15

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