沖縄プロデュース2018
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― どのような事業ですか?島で産出される木材、「島材」を使用した木工製品を提供するライフスタイルブランド「WウッドラックOODLUCKIイシガキジマSHIGAKIJIMA(以下、ウッドラック)を立ち上げました。弊社は、もともと建具や家具を製作する木工の会社ですが、石垣島でも地球の裏側から運ばれてくる輸入材を使って仕事をしています。そのことに日頃から疑問を感じてきました。昔は島の木を使って生活していたのに、島材には「高い」、「使えない」というイメージがついています。石垣島の魅力は、海だけではありません。豊かな山や森もあります。島材を使った木工製品を通じて、そんな石垣島の山の魅力を伝えたい、発信したいと考え、ウッドラックを確立し、「木のある暮らし」を提供していく事業です。― 取り組みの特徴は?昔から伝わる島材の知識や技術を残したいという思いから、木工の先輩に昔からの知恵について聞く勉強会を仲間たちと開いています。島の歴史を知り、島材の特性や使い方を学ぶほど、これこそウッドラックの背景にある物語だと思うようになりました。現在、石垣島でとれるリュウキュウマツを使って、スピーカーや家具、システムキッチン、スケートボードや時計、キッチン雑貨などを作っています。このように、リュウキュウマツの可能性を開拓し、様々な分野の商品を開発していきたいと思っています。中でもスピーカーは比重の重い木が適しているそうで、リュウキュウマツがぴったりなんです。リュウキュウマツの可能性は広いと感じています。― 市場性は?近年、石垣市を訪れる観光客は年間100万人を超え、年間の観光消費額も約788億円(平成28年)になりました。市場規模は大きいと思います。石垣島特有の雰囲気を味わえる、石垣島産の商品へのニーズは高いと思います。ウッドラックはライフスタイルブランドなので、製品の幅が広いのが特徴です。例えばスピーカーを買う人と、キッチンを買う人では、マーケティング的に見ると属性が異なります。言ってみれば「いいと思ってくれた人が市場」なんです。ウッドラックの「木のある暮らしを身近に」というコンセプトに共感してくれる方が一人でも増えたらいいなと思っています。― 今後の展開は?新商品を開発するというよりも、今あるものに磨きをかけていきたいと思っています。社内でウッドラックに携わっているスタッフそれぞれが、バージョンアップ、ブラッシュアップのアイデアを練っているようです。ウッドラックは2016年12月にショールームがオープンして、2017年10月に国の地域資源活用事業の認定を受けたばかりです。商品のネーミングや値段もまだ手探り状態で、ようやく形になってきたというところです。今はまだ、ブランディングに力を入れる時期だと考えています。商品開発をするにも、まずは島材を深く知ることが大切。商品ありき、ビジネスありきではなく、島材の勉強をしながらブランディングを進めれば、島材に関する知識が商品開発にも反映されます。「島材」を身近に感じてもらうブランドだから、木について学んだり、島材を使ったモノづくりのワークショップなどもやってみたいですね。木でできた製品は、それぞれ木目の個性も異なる一点ものです。お客さまにとってオンリーワンの一点ものになれるような木材選び、制作過程、仕組みを考えてオーダーメイドを面白くしていきたいです。昔、石垣島では女の子が生まれたら庭にセンダンの木を植え、その子が結婚する時にその木で家具をつくるという習慣がありました。そういう、島材にまつわる物語を背景に、島材の価値を上げていく仕事をしたいと思います。島材で「木のある暮らし」を提供するライフスタイルブランドの確立有限会社 うえざと木工〒907-0023 沖縄県石垣市石垣1838TEL:0980-83-3028 FAX:0980-83-3457HP:https://www.uezato-wood-work.com/取締役社長 東上里和広さん■ 事業概要島材を感じるライフスタイルを提供する木工ブランド「WOODLUCK ISHIGAKIJIMA」の展開■ 活用する地域資源リュウキュウマツ①リュウキュウマツの材木 ②スピーカー試作モデル。完成まであと少し! ③スピーカーの前面パーツ ④木目が美しいシステムキッチン⑤カードケース ⑥花ブロックをかたどった小さな木製ブロック ⑦スケートボード①②③⑤⑥④⑦地域資源活用事業14

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