沖縄プロデュース2018
15/48

― どのような事業ですか?私は現在、恩納村で「青せいふうがま風窯」という工房と陶芸教室を行っています。沖縄で陶芸を始めて43年。これまでは主に器の創作を続けてきましたが、2年程前から、沖縄の伝統工芸と自然を融合させた、新しいジャンルの焼き物の発想を得、ようやく完成の運びとなり、商品名を「銀河飛行」と命名いたしました。この商品を通して沖縄の工芸や自然のイメージ、地域の特色を表現し、国内外に発信していきたいと思っております。― 取り組みの特徴は?「銀河飛行」自体は、沖縄の地域資源である琉球焼と琉球ガラスを、当工房で独自に開発した特殊技術(焼き物とガラスを一体化させる装飾陶器の製造技法)を用いて焼き上げ、そこに星砂や花、葉っぱといった沖縄の自然素材を装飾して樹脂で固めたものですが、最大の特徴がその楽しみ方です。樹脂の中に特殊な発光塗料を混ぜて仕上げているので、蓄光が可能となり、暗闇で発光します。昼間は琉球焼、琉球ガラス、自然を楽しみ、夜は沖縄の夜空に輝く銀河を表現するというイメージです。この「銀河飛行」の技術を使って、ペンダントやその他アクセサリー、ネクタイピンなどの服飾雑貨をはじめ、文鎮やマグネットなど、器以外の商品開発も積極的に行い、焼き物の可能性を拡げ、同時に玉田彰の陶芸創作の一環としても活動の域を拡げたいと思っております。― 市場性は?壺屋焼を中心とした沖縄の焼き物は、全国的に知名度も上がり、その市場は10億円規模で推移しています。好調な観光産業の支えもあって、安定感のある市場とも言えますが、現状に甘んじることなく、焼き物に興味のない層への積極的なアプローチも必要ではないかと考えておりました。「銀河飛行」は、すでに昨年、自社運営している「カフェギャラリー土どかどか花土花」で試験的に販売しており、かなりの手応えを感じております。お客様は地元の方が半分、観光客が半分という割合です。最近はアジアからのお客様の比率が高くなっていて、「銀河飛行」は30〜40代のアジアの女性のお客様にはかなり好評だったので、お土産品としての可能性も期待しています。ただ、試験的な販売だったので、採算は度外視でした。今後はもう少し見直して、採算が取れるよう考えていきたいです。その上で、県内のリゾートホテルや工芸系のセレクトショップにも展開していきたいと思っております。― 今後の展開は?まずは、商品を作ること。原理としては難しくはありませんが、技術は複雑なので、スタッフを育成しながら、「銀河飛行」を生産し続けられる体制を整えています。商標登録と特許も申請中です。「銀河飛行」ができるまでの動画も製作しており、沖縄の素晴らしい環境や製作風景を盛り込んで、世界中から来るお客様に沖縄の魅力や作り手の思いを伝えたいと思います。インテリアやエクステリア材の分野の可能性にも注目しています。例えば、電気のスイッチの近くに配置すれば、暗闇でも目印になりますし、夜の庭を光らせることもできます。ホテルの一室を「銀河飛行」仕様にするなんて、夢があると思いませんか?お土産品だったりインテリアだったりと、「銀河飛行」は作るもの次第で、幅広い人の心を打つと思います。今後は、商品化に関して、いろいろな方のアドバイスをいただきながら進めていきたいと考えています。沖縄の伝統工芸と自然の融合「銀河飛行」の商品化青風窯〒904-0414 沖縄県恩納村前兼久243-1TEL&FAX:098-965-1666HP:http://www.seifugama.net代表 玉田彰さん■ 事業概要自社特殊加工技術を用いた琉球焼を活用した服飾雑貨、インテリア・エクステリア材等の製造・販売事業■ 活用する地域資源琉球焼①暗闇で光る「銀河飛行」 ②文鎮とペンダントの「銀河飛行」 ③「銀河飛行」の制作風景 ④1Fにある工房 ⑤2Fのギャラリー①②③④⑤地域資源活用事業13

元のページ  ../index.html#15

このブックを見る