販路開拓コーディネート事業活用事例集
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サクセスプランニング株式会社ーカーや商社に粘り強く伝えることで、目先の収益を超えた共同開発関係が構築でき、下記のような段階を経て商品化にこぎつけることが出来た。【製造工程ごとの取り組み】①糸の調達:刃物に耐え得る強靭な糸(超高強力ポリエチレン)のリサーチと調達契約②機屋の発掘と提携:強い糸に耐え得る織機改良への協力と共同開発③縫製工場との契約:サンプル・小ロット・短納期を実現する近隣工場の発掘④製造現場ごとのニーズ収集と商品開発《繊維産業の製造工程ごとの分業(多段階)化》 繊維業界は、上記のように製造工程ごとに分業化されていることから工程ごとの多くの障壁を多大な努力と情熱により克服し、平成18年に生地を、19年に子供用帽子・ベストを完成させ、自社コンセプトである「さりげなく、しっかり守る」「かけがえのない大切な命を守る」を体現した商品化に成功した。翌20年より消費者用の帽子・ベストのネット販売をスタートさせるにあたり、家電メーカー出身の社長・専務は、繊維業界初の下記に取組み、万全を期して販売に望んだ。【ビフォー・アフターフォロー体制】①「商品付帯保険」を全商品につける 損保会社の協力のもと、死亡事故・後遺症対応の傷害保険をすべての商品にサービスで付保する。②取扱説明書の完備繊維製品では初の詳細な取扱い説明書を商品に添付する。 平成24年には、産業用の準備が出来、消費者用は「安全で安心な社会の実現に貢献する」との理念に賛同する数社の代理店と契約することで、消費者直販からは撤退した。中小機構との出会い 経営革新法の承認を受けた平成20年に、揚野社長・専務が中小機構に来られ、販路開拓についての相談を受けたのが出会いであった。当時の商品は、作り手の想いが詰まった高額な子供用ベスト・帽子等の消費者用のみであった。そのため、せっかく販路開拓コーディネート事業を活用するならば、確実にニーズがあり、かつ最も高く評価される業界で、知名度向上と継続取引に繋がる産業用分野商品が準備できた段階で取り組む方が良いことを助言し、定期的な進捗報告・相談等が可能なチーフアドバイザーの窓口相談を案内した。 翌21年~24年まで中小企業総合展に出展し、着実にプロダクトアウトからマーケットインへの開発姿勢の転換が図られ、機能(耐刃性)に着心地・軽量化・作業性を付加した商品開発がなされた。産業分野の商品ラインナップも充実し、織り(生地)だけではなく編地も加わり、商品で企業理念を表現できつつあることが理解できた。 中小企業総合展等の出展やHPでのPR効果により、企業からの問い合わせがあり、ターゲット業界もおぼろげに見え始めてきた。しかし、問い合わせの大半は、労災事故発生後の緊急対応であることから、詳細な現場ニーズが把握できない、納品後のフォローもスムーズに行えない、販売実績も謳えない等、自力での販路開拓には限界があった。そこで、担当部署・キーマンに直接アプローチできる販路開拓コーディネート事業の活用を強く望まれた。原糸購入染色加工裁断縫製整理包装撚糸サイジング整経織布(広巾・細巾)編立(ニット・メリヤス・編レース)売上高と経常利益

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