研究開発成果集(事業期間 平成18年度~平成20年度)
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39 機能性材料に対応した高機能化学合成技術の開発 プロジェクト参画研究機関 昭和化工株式会社、山田化学工業株式会社、ダイトーケミックス株式会社、山陽色素株式会社、 大阪府立産業技術総合研究所 事業管理者 公立大学法人大阪府立大学 ■研究開発の背景・目的 情報家電分野における薄型ディスプレイの超薄型化、フレキシブル化や高効率化、高精細化、高機能化を実現する部材の生産技術の確立や有機太陽電池分野における高効率化、高機能化などを可能にする新素材の迅速開発法と素材加工技術の開発が最重要課題である。 本技術開発では、これら分野の課題である高性能、高機能な二色性色素、白色発光材料、増感色素などの機能性色素や結晶性導電物質等の探索物質を迅速合成する技術と機能評価を一体化した合成基盤技術開発や高性能なナノ分散顔料の超微細化基盤技術開発することを目的としている。 ■研究成果の目標 薄型ディスプレイの高効率化、高精細化等や有機太陽電池の高性能化のために、5つの開発課題について、各数値目標を設定して以下の開発を行った。 ①耐湿潤性に優れた偏光フィルター用二色性色素の開発、②白色の色素分散型高分子有機EL素子を可能にする高輝度蛍光色素やりん光材料の開発、③有機太陽電池用の近赤外~可視光領域の新規増感色素の開発、④薄膜型有機太陽電池の高効率化を指向したチオフェン系結晶性導電物質やフラーレン誘導体の開発、⑤ナノ分散顔料の超微細化技術開発として、顔料の乾式・湿式多段分散複合化プロセスの開発 ■研究成果の概要 本技術開発により、次のような成果を得ることができ、特許11件、実用新案1件の出願を行った。 ①ポリプロピレンやPETフィルム用偏光フィルムに応用できる耐湿潤性に優れたアゾ系二色性色素の開発(図2)、②白色PLEDに応用できる発光量子効率の優れた蛍光色素や白金系およびイリジウム系りん光材料の開発(図3)、③近赤外領域に分光感度を示す増感色素の開発、④薄膜型有機太陽電池用の高効率なポリチオフェン誘導体の開発、⑤分散安定系組成での顔料の微細化および転相による分散体製造法の開発(図4) ■研究成果の活用 5つの開発課題に対して、開発した新技術により、次のような分野での活用が期待される。 ①開発した二色性色素でPPやPETフィルムを用いた偏光フィルムの作製にも成功したことから、耐熱性や耐湿潤性に優れた液晶ディスプレイ用偏光フィルム(図5)やその他の光学系偏光フメトラー製液相自動合成装置山善製システムYFLC-Wprep-2XY-10VW 図1 液相自動合成装置による機能性色素の合成 図2 試作したポリエステル偏光フィルム(偏光度99%) 図3 4 cm×4 cm大面積白色PLEDの発光素子 表面処理微細化顔料(H19年度成果品)表面処理微細化[結果]微細化前顔料表面処理微細化顔料(H19年度成果品)表面処理微細化[結果]微細化前顔料 図4 新規ソルトミリング法による超微細化(一次粒子で10nm以下、分散粒子径で65nm以下)・高コントラスト比の達成

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