研究開発成果集(事業期間 平成18年度~平成20年度)
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18年度採択 18年度採択 12 【事業管理者】 株式会社ワイケーシー ◎担当者:小村 英夫 ◎所在地:〒208-0023 東京都武蔵村山市伊奈平1-32 ◎TEL:042-560-3511 ◎FAX:042-560-3516 ◎E-mail:ykc@ykc-j.com ◎URL:http://www.ykc-j.com この研究への お問い合わせ 契約期間:平成18年度~平成20年度 技術区分:電子部品・デバイスの実装 管理番号:18-06 UWB用の低雑音増幅器に関しても、世界トップクラスの低雑音広帯域増幅器を開発した。またインパルスラジオ方式では、群遅延がシステムの性能を大きく制限することを考慮し、増幅器の群遅延を補償するため、右手・左手系回路を用いた群遅延補償回路、また負性群遅延を用いた群遅延補償回路を集積した広帯域増幅器MMICを開発した。 また、抵抗付銅箔を用いた抵抗内蔵プリント基板を開発し、キャパシタと抵抗を基板に内蔵した歪補償用イコライザを開発した。これらの成果は、特許申請(7件)するとともに、学会発表(20件、内国際学会6件)、英文論文(4件)で公表した。 ■研究成果の活用 開発したブルートゥース用無線モジュールは、ブルートゥース、無線LANの通信モジュールとして使用でき、部品が不要で低コストの高性能モジュールが実現できる。従って、今後は顧客の仕様にカスタマイズしたモジュールに展開してゆく。使用している基板も、薄い液晶ポリマを除き安価なFR-4であるので基板材料のコストも小さい。またプリント基板のプロセス費用は安く・TATも短いため、高い設計精度を生かし、新規仕様にも柔軟かつスピーディに対応することができる。無線回路を内蔵しているため新規の装置基板ごとに大幅な設計の変更が必要ではないかという懸念も、液晶ポリマの部分で特性がほぼ決まっているため大きな問題にはならない。また高出力版対応の高効率・低歪み回路の検討の成果は、効率・歪みが重要になる無線LAN用の無線モジュールに展開してゆく。 UWB用の無線回路・モジュールに関しては、従来なかった超広帯域で高性能なアンテナ、フィルタが実現され、特許の申請も完了しており、モジュールへの展開とあわせて、個別部品としての販売を検討する。ここでも、顧客ごとに仕様は異なると予測されるので、本プロジェクトの研究開発成果を踏まえ最適のソリューションを提供してゆきたい。 今回開発したイコライザで、部品が不要で実装を要しないイコライザが実現できる。また、集中乗数のL,Cで構成されていたユーザの回路を、基板に内蔵することが可能となるので、このような市場の調査を行い、顧客の設計に基づくL,C内蔵基板に展開してゆく。 以上は直接本プロジェクトと関連する技術であるが、顧客の多様なニーズに対応して、通信以外の放送・測定器等のマイクロ波回路にもこの技術を水平展開してゆく。 ■事業化へ向けた取り組み状況 ■事業化の目標 来年度から現在の試作を行っているものを、量産につなげるよう注力し、実績を積みながら拡販を進めてゆく。 ① 事業化の為の課題等 抵抗内蔵プロセスで、抵抗の制御性に課題が残ったが、市場の大きさの評価と並行して改善を進めてゆく。 ② 事業化のスケジュール 本研究開発の成果を生かして拡販活動を行っており、以下のような試作案件があるので、これらを量産につなげられるよう進めるとともに、更なる拡販活動を進める。無線回路全体に関しては、ブルートゥース機器メーカ(W社)と協力してモジュール開発を進めてきたが、今回の成果を示し無線回路内蔵基板を用いたブルートゥースモジュールの拡販を進める。これらの成果をもとにさらに他の大手モジュールメーカへも水平展開を図る。またC電子とは無線回路をプリント基板に内蔵した測定器の商談が進んでおり、これを量産につなげてゆく。 個別部品に関しては、ブルートゥース/WiFi用の小型アンテナをC計算機と共同開発しており、これを量産に結びつける。またA電気、G社とはUWBモジュール用基板内蔵部品の開発を進めておりこれらを量産につなげてゆく。現状では数量は少ないもののこれらの実績をさらに水平展開して受注を拡大してゆく。 図5 開発したインパルスラジオ方式のフィルタ内蔵基板と放射信号の帯域と法令規格との比較

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