販路開拓通信
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【事業内容等】鋳鉄製品や鋳鋼製品の研究・開発・製造・販売【設立】2014年【所在地】北海道【資本金】800万円【従業員数】5名【支援対象商品】多合金鋳鋼SPJ鋳鋼の組織中に、高硬度の炭化物を析出・晶出させた材料です。炭化物形成元素であるクロム、モリブデン、バナジウム、ニオブ、タングステンを複数種類添加させた多合金鋳鋼を開発しました。材料の表面だけでなく、中心まで均一に硬くすることができます。販路開拓面での課題【具体的な成果】・建設機械や産業機械メーカーでのヒアリング、モニターテスト、見積書の提出を通じて、多合金鋳鋼SPJの耐久性(耐摩耗性、強度)が評価され、強いニーズのあることが確認できました。・一方で刃の取付や接続には、さらなる技術的な研究が必要であること、またリードタイムの短縮や量産体制の構築が求められることなども判明しました。【今後の取り組み】・取付・接続に関する課題への対応は、「ボルト付け」が可能な機械を当面のターゲットとするとともに、他の取付・接続方法をも継続して研究していくこととなりました。・リードタイムや量産化の課題については、地元(北海道)の事業者と連携を図るとともに、首都圏で対応可能な事業者を探索して体制を構築していきます。「販路開拓コーディネート事業」支援事例~株式会社北海道特殊鋳鋼~支援の経緯第1段階:テストマーケティングの準備第2段階:市場での仮説検証第3段階:成果のまとめと今後の取り組み企業概要3名の販路開拓コーディネーターが、5社に15回の同行活動を行いました。<テストマーケティングの内容>支援目標を次のように設定しました。①想定したターゲット分野のニーズを把握する。②サンプル提供による実機試験の実施、価格情報の提示により受容性を確認する。ヒアリングおよびサンプル提供による実機試験を実施し、各種の情報を収集しました。<仮説の検証結果>①商品面では、耐久性(耐摩耗性、強度)の高さが評価されました。メンテナンス(刃物の交換)頻度が低くなることでコスト削減や工場の稼働時間の増大につながることも確認できました。一方で刃の取付・接続に課題があることも判明しました。②市場面では、他社製品とのイニシャルコストや溶接性で比較した場合の課題を指摘されました。この結果、2社に見積書を提出、1社でモニタを継続する合意に至りました。<新たな課題>①取付・接続方法の研究②リードタイムの短縮③量産体制の構築北海道本部でさまざまな支援をしている過程で、「営業活動プロセスの強化」「首都圏進出」に関するご相談があり、支援をスタートしました。これまでは「待ち」の「引き合い対応営業」が多かったため、「攻め」の「提案型営業」のプロセスを体験し、ノウハウを蓄積していくことが、また首都圏のマーケティング情報を収集することが課題となっていました。販路開拓チーフアドバイザーとともにマーケティング企画のブラッシュアップを行いました。さまざまな分野・用途が考えられるなか、まずはターゲットを建設機械や産業機械などのメーカーに絞りこみ、次のような仮説を構築しました。<仮説内容>①摩耗が激しい刃やドリルなどのアタッチメントは交換頻度が高く、コスト負担が大きい。また交換のために設備を停止すると稼働率も低くなり、生産性が向上しない。②耐摩耗性に優れた素材を用い、また最適な形状に変更することにより軽量化できれば交換作業の負荷も減らすことができる。高硬度炭化物鋳鋼組織の拡大写真

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