販路開拓通信
43/526

その後、K社からは問題となっている他のエリアで、同様の調査・分析・提案ができないかという発注を前提とした見積依頼につながりました。フィードバック報告会で土井社長から、「K社の成果は、コーディネーターが当社だけではとうてい訪問できない企業の担当部署へ的確に導いてくれ、テストマーケティングの機会を作っていただけたことにある。大変感謝している。」という言葉をいただきました。今回の支援では短期間のうちに受注までの成果を得ることができました。その成功要因は次のようになります。①当社の技術力が高く評価されたことに加え、土井社長を先頭に全社員が真摯に取り組んだこと②担当コーディネーターが支援企業の意図をくんでお客様の目線でフォローしたことなお、中小機構の中小企業支援施策(窓口相談、専門家継続派遣)が関連しながらタイミングよく実施されたことも付け加えます。‣具体的な支援活動‣支援活動の成果販路開拓コーディネート事業では、トラフィック・ドクターで解決できる「混雑や渋滞で困っている」というニーズの仮説を立案しました。ショッピングセンターD社、大型スーパーS社、バス会社のK社とO社、物流業のN社、総合コンサルタントのF社をターゲットとしてルートを持つ4人のコーディネーターが支援を担当しました。各コーディネーターがアプローチ先に訪問の約束を取り付け、販路開拓の支援が始まりました。最初にプレゼンテーションしたショッピングセンターD社と大型スーパーS社では、「計画時点でしっかり調査しているので、渋滞は起こっていない」という回答で、当初想定したようなニーズは顕在化しておらず、継続的な展開には至りませんでした。また、バス会社のO社では、担当者に内容は理解してもらえましたが、社内事情が障害となって残念ながらそれ以上の進展しませんでした。ところが、バス会社K社では、JRの某駅からオフィス街を往復する路線で、ある時間帯に乗客の長い待ち行列が生じることが問題となっており、交渉の末、ここをテストマーケティングのフィールドとして提供してもらえることの了解を得ました。当社では早速ビューポールにビデオカメラを取り付け、複数の地点を高所から撮影し、事前の交通状況調査を実施しました。その結果、バスターミナルだけでなく周辺道路状況や信号の時間などを含めた総合的な渋滞要因等が明らかとなりました。これを踏まえて本格的な調査に入り、問題点の指摘と改善案に加えて、今後増加していくだろう通勤客を見込んだ予測分析も含めて報告書にまとめ、混雑解消・渋滞緩和の提案を仕上げることができました。K社への報告会では、ビデオと資料を使ったプレゼンテーションを行い、分析結果の報告と当社からみた改善策の提案を行いました。出席者からは「これまでその都度改善しながら取り組んできたが、このように定量的な分析はしたことがなかった。ビデオで実際の場面を見て、これまで自分たちの気づかなかったところに、改善策がまだあることが分かった。」という非常に高い評価を得ました。これをきっかけとして報告書が経営陣にあがり、K社ではバスの運行スケジュールの見直しに着手することになりました。総合コンサルタントのF社では、トラフィック・ドクターの内容を理解してもらい、具体的な個別案件への対応をしていくことになりました。

元のページ  ../index.html#43

このブックを見る