販路開拓通信
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株式会社道路計画(以下当社)は長年培ってきた道路交通に関する独自能力を発揮することで、公共の道路交通に関する計画・調査・設計業務を受託しながら事業を発展させてきました。しかし近年の公共事業費削減の影響を受け、受注額の減少が予想されるため、民間分野に販路を開拓する必要性に迫られました。社内では新しい販路をどこに求めるべきか議論を重ねましたが、ここ数年なかなか結論が出ない状況が続いていました。その中で土井社長は、新開発のビューポール(高さ10mからのビデオ撮影を簡易、低コストで実現できる撮影器具)の開発を機に、どのように販売展開していくべきかについてのアドバイスを受けるため、中小機構関東支部の窓口相談を訪れました。担当者は当社の現状と将来を見据えたときビューポールの単体販売ではなく、専門技術力を活かしたトータル的なビジネスモデルの構築が重要だという判断のもと、専門家派遣事業へと引き継ぎました。専門家派遣事業では、支援目的を「新規に民間需要を開拓するために、当社の保有技術の民間用途の開発、ニーズの発掘を行う」ことに絞って支援を開始しました。中小機構に登録しているマーケティング分野のアドバイザーが、3ヶ月間で合計6回当社に訪問して支援を行いました。その結果、「トラフィック・ドクター」という名称の渋滞解消および混雑緩和の調査・分析・改善提案を行う、民間企業向けの新しいコンサルティングサービスが生まれました。しかし、商品として完成させるためには、市場での評価の検証とビジネスモデル確立のための情報収集が必要となるため、当社からのテストマーケティングの支援希望を受け、今回の販路開拓コーディネート事業での支援につながりました。【企業名】株式会社道路計画【設立】1981年2月【資本金】1,500万円【所在地】東京都豊島区【従業員】22名(平成20年現在)そのうち20人が技術者で、工学博士、技術士、RCCM、APECエンジニア、測量士、一級土木施工管理技師といった有資格者が半数を占める。【事業内容】交通渋滞予測システム、画像処理システム、速度計測システム、交通量常時観測データ処理システム、交通量配分システムなどを独自に開発し、公共の交通調査や交通量の観測、渋滞予測などに関する高度なデータ処理、解析、提案といったコンサルティングサービスを提供している。【支援したサービス内容】郊外型大型商業集積駐車場などの渋滞原因を探り、それを解決することにより混雑を緩和するコンサルサービス。具体的には駐車場周辺などの交通状況のビデオ解析により真の渋滞原因を特定し、交通の改善計画を提案する事で、商店に立寄るお客様は駐車待ち時間が短縮され快適に買物を楽しむことができるというメリットが期待できる。ビデオ解析には高さ10mからの撮影を可能とする「ビューポール」(特許4008021号)を含め、これまで当社に集積された様々なビデオ機材や画像処理技術を活用して行う。販路開拓コーディネート事業の支援事例⑧~「トラフィック・ドクター」人や車の混雑緩和コンサルティング~企業概要‣支援に至った経緯

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