販路開拓通信
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第二段階は市場での仮説検証です。4人の販路COとともに13社にアプローチし、19回の同行訪問を行いました。モニターとヒヤリングによる仮説検証の結果、次のことがわかりました。①農業では、単なる養生板ではコストが高く、育苗棚などの加工製品にニーズがある。また、柔軟性については、場所や用途によってデメリットになることもある。②畜産業では、敷板としての保温性や耐久性は評価されたが価格がネックとなった。③農産物の直売所では、滑らない、腐らない、軽くて施工が容易なことが高く評価され、支援期間中に製品の購入にまで至った。④水産物の加工場では、床材として衛生面を保つ必要があり、汚れが付きにくく水洗浄できる点に評価を得た。また、作業員一人用の作業台として、ラバーや発泡スチロールより耐久性が優れていて、耐寒用にニーズがある。疲労軽減効果にも興味を示された。【事業内容等】プラスチック継手の製造販売、樹脂製養生板の製造販売、介護サポート事業【設立】1967年5月【所在地】千葉県【資本金】10百万円【従業員数】24名【商品概要】リサイクル樹脂製養生板「ジュライト」建設工事現場で鉄板やベニヤ合板の代替として米国製の「プラシキ」等が使われていますが、柔軟性がなくエンボスが高く歩行には危険です。当社は押出圧縮成形により、強靭性を保ちつつ柔軟で路面になじみ易く、エンボスが低く歩行に安全な養生板を開発しました。企業概要第三段階として成果のまとめと提言を行いました。【具体的な成果】支援製品の強度、耐食性、保温性、クッション性といった機能はアプローチ先で評価され、大規模な農業法人での購入可能性、農業用加工製品向けの利用価値を見いだすことができました。直売所・加工場の床材や一人用作業台として有用性を確認でき、価格も合致したことから、今後この業界・用途をターゲットとするという戦略が明確になりました。【今後の取り組み】①単なる養生板としてではなく、付加価値を高めた加工製品の開発に力を入れ、生産体制の整備を行っていきます。②一次産業向け販売について、今回訪問した商社や紹介された代理店候補と連携して、従来の建設業に加えて当社の2つめの販売チャネルになるよう注力していきます。‣販路開拓コーディネート事業での支援内容「販路開拓コーディネート事業」支援事例~K社~‣成果と今後の方向建設工事現場には販売実績があります。農業・水産業・畜産業などの一次産業にも販路を開拓したいと思いますが、具体的な用途は判らず、人脈もありませんでした。支援の第一段階では、担当CADと一緒に仮説を考え、プレゼン資料を準備しました。農業や畜産業では多くは安価なベニヤ合板を使っているので、ぬかるみや平坦でない場所でトラクター等を使うと滑ってしまい、また割れたり腐ったりするので安全でないため、柔軟性と強度のある養生板のニーズがあると仮説を立てました。また、集荷場や加工場の床はフォークリフトの運搬や洗浄のためにコンクリートのままで、作業者は疲れ、冬は足元が寒く、断熱性とクッション性があり水洗いもできる養生板のニーズがあると仮説を立てました。‣販路開拓面での課題‣テストマーケティングにあたって

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