販路開拓通信
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ブルー・オーシャンを継続させるコツ第六回第一回から第五回までで、競争のない新市場(ブルー・オーシャン)を創造する方法についてお話してきました。見事、新市場の創造に成功したとしても安穏とはしていられません。その市場が魅力的であればあるほど、大手企業が参入してくる可能性があるからです。経営資源の豊富な大手企業と同じ土俵で戦っては勝ち目はありません。中小企業がブルー・オーシャンの創造に取り組む際には、あらかじめ大手企業が参入しづらい領域を狙ったほうが得策でしょう。それでは、大手企業が参入しづらい領域の例を2つご紹介していきましょう。一つ目は、市場規模が小さく大手企業にとっては魅力が無い領域です。販路開拓コーディネート事業を活用された大生機設(株)様の事例をご紹介します。これまでチーズの生産機は、乳業メーカーを顧客とする高価な輸入大型機が市場の主流を占めていました。当社は酪農家や洋菓子店でも導入し易い小型のチーズ製造機を国内で初めて開発しました。市場規模が小さく、チーズ製造の研修会など手間のかかるマーケティング活動が必要とされることから、大手企業が参入しづらい市場領域と考えられます。二つ目は、業界常識を逸脱している領域です。こちらも販路開拓コーディネート事業を活用された(有)極和様の畳「タ・タム」をご紹介します。当社は丸洗い可能、雨や日光に強い、軽い、18色の品揃えを特徴とする畳素材を開発し、畳=和室という常識を打ち破り、空間演出ツールという畳の新領域を創造しました。業界常識を逸脱した取り組みは、大手企業にとっては、既存のブランドイメージに逆行するため、参入しづらい市場領域と考えられます。ディスカウントショップのドン・キホーテの陳列手法(ジャングル陳列)を大手スーパーが真似できない理由もこのへんにあります。‣大手企業が参入しづらい領域で勝負する6回連載今日から使える「ブルー・オーシャン戦略」次ページへつづく見えるチーズ工房「たかすファーマーズ」畳のある庭「東京ガーデンジュエリー」

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