販路開拓通信
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「ブルー・オーシャン戦略」には、「戦略キャンバス」というツールが用意されています。「戦略キャンバス」を見れば、その市場や業界が顧客に対しどのような価値を提供しようとしているのか、裏返せばその市場や業界において各社が力を入れている競争要因がどんなものかが手に取るように解る。そんな便利ツールです。上図は、前ページでご紹介した「スリットファイル」と既存の「フラットファイル」を対比した戦略キャンバスです。横軸には提供する顧客価値、縦軸にはその価値レベルを示しています。一目見て分かるように、両者の価値曲線は対照的です。レッド・オーシャンの市場では、競合各社の価値曲線が似通ったものになります。つまり大同小異ということです。この状態では価格競争が生じ、経営資源の豊富な大手企業に有利な展開となってしまいます。優れた戦略キャンバスには3つの特徴があります。①価値曲線のメリハリ②価値曲線の独自性③訴求力のあるキャッチフレーズ既存の価値の全てで一番になろうとすると、顧客不在の作り手志向に陥るケースが多々あります。ターゲットとする顧客をよくウォッチして価値のメリハリ化に取り組んでみましょう。優れた戦略キャンバスができあがっても、それは仮説でしかありません。次回は、創りあげた仮説を検証する手法についてご紹介します。第五回:現場・現物・現実重視の仮説検証‣戦略キャンバスプラスした顧客価値マイナスした顧客価値

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