販路開拓通信
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その答えは、「大手企業が参入しづらい市場領域を狙って、既存の市場とは土俵を変える独自な市場を開拓すること」です。そして小さな市場を仮説検証を繰り返しながら着実に開拓していくことなのです。そのためにはターゲットとするお客様を絞り込むこと、既存市場ではターゲットではなかった新たなお客様を想定することが必要となります。これから6回の連載でご紹介する「ブルー・オーシャン戦略」は、まさにこの「土俵を変える」ための戦略論です。本来「ブルー・オーシャン戦略」では、市場を広くとらえて一気に大きな新市場を創造することに戦略の目的を位置付けていますので、経営資源の豊富な大企業に有利な戦略と思われがちですが、その考え方や方法論には小さな市場を開拓していく中小企業にとっても多くの示唆を与えてくれます。それでは「ブルー・オーシャン戦略」の概要についてご紹介していきたいと思います。‣「ブルー・オーシャン戦略」は、ケンカしない市場開拓「ブルー・オーシャン戦略」は、INSEAD(フランスとシンガポールにあるビジネススクール・大学院)の教授であるW・チャン・キムとレネ・モボルニュの両名により、2004年ハーバードビジネスレビューにて発表されました。両氏によると「ブルー・オーシャン戦略」とは、「血みどろの戦いが繰り広げられる既存の市場を抜け出し、競争自体を無意味なものにする未開拓の市場を生み出す戦略のこと」と説明しています。ちなみにここでいう既存市場のことをブルー・オーシャンに対して、レッド・オーシャンと呼んでいます。血みどろの価格競争による消耗戦をイメージさせるなかなか上手いネーミングですね。以下に、ブルー・オーシャン戦略とレッド・オーシャン戦略の違いを表にまとめたものがありますので参考にしていただきたいと思います。レッド・オーシャン戦略ブルー・オーシャン戦略既存の市場空間で競争する競争のない市場空間を切り開く競合他社を打ち負かす競争を無意味なものにする既存の需要を引き寄せる新しい需要を掘り起こす*ブルーオーシャン戦略(ランダムハウス講談社)より次回は、「ブルー・オーシャン戦略」を構築していく上で不可欠な、「独自な顧客価値」についてご紹介していきます。第二回:すべては顧客の効用(価値)から始まる

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