平成27年度 ハンズオン支援事例集(専門家派遣制度)
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59クラウン製パン株式会社らなる《ソフト面》の対応”の両面が必要であるが、今回の支援では、ソフト面である〔基本的な衛生指導と品質管理体制の構築〕を目標とし、①生産工程等の現状把握〈課題抽出〉②業務フロー・作業手順等の見直しと標準化の検討③手順書・作業標準類の作成④従業員の意識改革の為の教育カリキュラムの確立と教育実施⑤標準化の推進と運用管理方法の指導及び実行確認を行うこととした。 そして、専門家継続派遣事業時の議論をそのまま活かしたいと考え、期間を空けずにシームレスで開始するスタンスで準備を進め、会社側に専門家継続派遣事業時のプロジェクトメンバーを中心にチームを組んでいただくことを要請すると共に、経営実務支援アドバイザーに、日頃から衛生管理指導・HACCP認証取得指導などを手掛ける実務家を充てることとした。 支援では、毎回始めに意識付け勉強会を行った後に、実際に現場を巡回しながら改善ポイントを皆で議論し、可能なものはその場で改善に着手する方法を採ると共に、併行して改善ポイントを独自の《ルールブック》に纏める作業を行ったことから、衛生管理・改善の重点を理論と実践で学んでいただくことができたものと考えている。また、目に見える改善成果が多数得られたことで、社長の評価も高かった。今後の課題 〔事業戦略や経営計画〕は、適確に実行されなければ意味をなさない。PDCAサイクルを効果的・効率的に展開する為の“組織的企業運営”がその成否を分けることになるが、その意味で当社は未成熟な点も残されている。 社内コミュニケーションの風通しは一定程度進んできたが、意思決定や責任・権限の属人性を強く残すほか、人事評価・賃金制度が社長一人の専権事項となっていることから、平等性やモチベーションの面で問題を残すなどの課題も見られた。この課題克服を目標に、平成27年8月から<専門家継続派遣事業> のスキームを活用しながら、“新人事制度の設計”“組織管理規定の整備”をテーマに第3次のハンズオン支援を開始したところである。 また、〔衛生管理面〕においては、《ハード面》の課題については、資金を要することもあり今回具体的には着手しなかったが、チームの議論を基に工場のレイアウト変更を含む設備更新等の計画が作成され、この投資が実施されれば、飛躍的な衛生管理の向上につながるものと期待している。経営者のことば 食品業界は「消費者の食の安全に対する意識の高まり」など、大きな外部環境の変化にさらされており、生き残りには経営基盤の強化が不可欠です。しかし弊社には課題が数多くあり、どこから解決すべきか悩んでいました。そこで中小機構様へ支援を依頼し、会社幹部でプロジェクトチームを結成しました。熱意溢れる専門家の方の指導により経営課題が整理され、衛生面でも大きな改善が見られたほか、従業員の意識もかわりつつあります。この支援をきっかけに、更なる成長を目指していきます。代表取締役 松岡 隆弘社長ジャパンカップ経営計画資料クロワッサン

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