平成27年度 ハンズオン支援事例集(専門家派遣制度)
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55倉敷ボーリング機工株式会社の「KPI」を動かすためのテーマをチーム別に設定し、できるものから即実行を徹底した。具体的アクションの結果は正直なもので売上総利益率は確実に上向き始めた。【こんな活き活きした顔を見るのは初めて】 これは、5カ月終了時のレビュー会でプロジェクトメンバーが改善内容を発表した姿を見られた社長のコメントである。<専門家継続派遣事業②>(平成26年3月〜平成27年3月(13カ月)) 鴨方工場の活動に刺激を受けた本社工場は一層、闘志を燃やし、新たな挑戦的課題を掲げて2期目の改善活動に入った。【プロジェクトメンバーは若手に一新】 1期目は職場のベテラン中心のメンバーから自ら手を挙げた若手が中心となった。ここにも“人づくり”を重視する社長の強い思いが現れている。当初は遠慮と戸惑いがあったが、現場現物の実践指導に引っ張られて、若い力がどんどん発揮されてきた。【活動が活性化する原点は改善の結果を数字で実感できることである】 2期目の目標は、1売上総利益率の向上、2生産余力を創出し売上増に結び付ける、というものである。 2期目の支援の特徴は、“結果には必ず要因がある”、即ち、このような改善をしたからこの結果がでた。そしてそれは工場の利益目標のどこにどのように貢献しているか?を見える化させたことである。(「KGI・KPI体系図」に整理)。 各職場から選出されたプロジェクトメンバーが取り組んだ改善アイテムは100件を超え、それらは全て定量的に成果を表すことができるようになった。 若手メンバー中心の活発な活動結果は、①売上総利益率は34%(前年:32%)を達成、②生産余力創出により、総労働時間が前年比94%の時間で105%の出来高をこなすことができた。【欲しい数字が見えるようになった】 これは、2期目終了時の佐古社長の言葉である。自分たちの意識改革の2年半であった。この活動は絶やすことなく必ず継続させていく、力強い言葉で締めくくられた。今後の課題 当社を取り巻く市場環境は厳しさを増している。現状維持は衰退を意味することになる。これまでの活動で培われてきた“現場力”を営業活動に活かしていくこと。即ち納期遵守率の改善、ネック工程の改善等を活かして、“特急品受注・割込み受注大歓迎”を掲げて製・販一体となった受注活動を展開すること。次に生産余力を新技術開発等に積極的に活用して、全社的に新市場開拓に取り組んでいくことが必要である。製造部門がトリガーとなって全社を動かしていって欲しいものである。経営者のことば 思い切って専門家派遣をお願いした当初は、井の中の蛙になっていたリーダー層へ向けた叱咤激励の日々でした。しかし、少しずつ工場が綺麗になり、そこで日々働くメンバーが活き活きと輝き始め、改善の話題があちこちで聞こえるなど、劇的な変化が起こりました。これらの活動が利益に繋がるまでには様々な課題がありますが、納期・品質・価格・サービスの観点からお客様に頼りにされるプロフェッショナル集団を目指し、精一杯頑張っていきたいと思います。中小機構の皆様、今後ともよろしくお願い致します。代表取締役 佐古さや香社長

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