平成27年度 ハンズオン支援事例集(専門家派遣制度)
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51有限会社岡田商店事に取組むことにより効率化に眼が向いた。簡単なことであるが時間の制約を加えることの成果は少なくない。第3は成長力のある総菜部門で上記2つの実績を上げ横展開したことである。この部門は加工工程があり改善・効率化の結果・成果が計数として明確になり理解しやすい。部門別損益の成果は説得力のあるものであった。 こうして、全社の改善・効率化の成果は次表の通りである。活動の成果を定量的に把握し、好成果を確認したことは評価に値する。効率化の指標(単位:円)平成25年平成27年売上/人・時間8,74310,196粗利益/人・時間2,3493,034<専門家継続派遣事業②>(平成27年2月〜平成28年1月) 第2期の支援テーマは人事考課制度の導入と店舗業務効率化の深化である。 人事考課制度の導入は当社にとって初めてのことであり、今年度は試行段階として位置づけ、導入段階に相応しい「人事考課表」を作成し考課者が面談を行った。 内容の骨格は、所属店舗目標と部門目標(定量、定性)に基づき、部門目標を達成するために個人目標と取組みの設定である。当社では担当商品が原則的に決められているので可能な限り定量目標を設定することとし、目標の達成度を中間と期末終了後自己評価(段階評価と評価理由)、一次評価、二次評価、最終評価を行うこととした。今回は、先ずアドバイザーによる模擬面談を行い、続いて試行的に社長が考課者となり面談を行なった。そして、試行を重ね年末賞与から今回の方式による支給を実施する予定であり、この評価が軌道に乗り始めた段階で本格的な「人事考課制度」構築を開始する。 上記と併せて、第1期の取組み成果をさらに向上させるため次のテーマに挑戦した。⑴花部門は安定した利益を生み出しているが、人員と売場面積を縮小しより高収益部門に転換させた。部門損益の現状と将来性を厳しく見極めており、安易な現状維持路線とは一線を画している。⑵本店の高収益部門の売り場面積拡大とレイアウト変更による買い易さの提供による売上・付加価値額増加と、バックヤードの見直しによる作業性向上にと取り組んだ。この改善策は生産性の分母(投入工数の削減)と分子(売上、付加価値額増加)の両面から生産性向上を狙ったものである。⑶成長性の高い総菜部門の一層の強化である。基本は生産性の分子である粗利益の拡大、分母の投入工数を抑制するため多能工化の推進、作業効率の向上である。前者は新商品の開発・投入、粗利益額の高い商品の積極的販売、売場の什器更新による買いやすさの提供である。後者は多能工化による応援体制の実施、バックヤードのレイアウト見直しによる作業の効率化等による人件費抑制である。今後の課題 短期的課題は新本店の円滑な開業である。当社にとっては初めての大型投資であり、プロジェクト活動の成果を活かした垂直立ち上げを期待したい 中期的課題として、当社の将来像、成りたい姿を幹部と共に考えていただきたい。当社は規模のメリットを狙ったチェーン展開は目指さない方針であることは理解できるが、現状に安住することなく次の発展ステージを熟慮してほしい。経営者のことば 当社の課題は在庫管理体制の整備、効率化、残業の削減でした。縁あって中小機構の支援を受けることになり、「売上を上げながら早く帰ろう」をスローガンに活動を始めました。指導により業務のルール作り、他部門への応援体制、プロセスの見える化などに取組んだことにより、効率化の実現と長時間労働に決別できつつあります。今後は人事制度の整備と人材育成、本店新築により地域密着型小売の強みを生かす店舗運営の定着を目指します。代表取締役 岡田 信行社長

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