平成27年度 ハンズオン支援事例集(専門家派遣制度)
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48在庫削減を突破口に経営体質を強化、地域社会に信頼される食品スーパーへ 当社は「青果」に強みを持つ地域食品スーパーである。固定客に支持され業績は安定的に推移してきたが、近隣に大手スーパーが出店するなど競争環境は厳しさを増し、就任間もない新社長は強みを生かすには経営体質改善が最優先の課題であると考えていた。食品スーパーの原点は「店舗」にあり、定石通り在庫の整理・整頓に着手し一定の成果が上がることで活動に弾みがつき、続いて“売上を上げて早く帰ろう”を合言葉にした効率化の活動に取組み成果は生産性向上、増益で確認できた。更に人事考課制度を導入する等体質改善が進展中。企業概要 食品小売の歴史は古く多様な事業である。商店街の八百屋や魚屋、食品に特化し小商圏をターゲットとする食品スーパー、幅広い品揃えにより大商圏をターゲットとした総合スーパーがあるが、それぞれが併存しつつ顧客の生活スタイルに適応した企業が勝ち残っている。また、この業界ではコンビニエンスストアやドラッグストア(食品を販売する店舗が増加)など小商圏に適した異業種小売業が存在感を高めている。 特に生鮮食品は季節に応じた品揃えと鮮度が要求され、購買頻度は高く地域特性もある。また加工食品に比べ調達ルートは多様であり、事業者の選択肢は多い。主な購入者は商品の品質、価格に厳しい眼を向ける女性である。このような特色を持つ事業は、店舗立地、商圏の購買特性を上手くつかむことによって小規模事業者であっても顧客の支持を受け、存在意義を発揮することが可能である。 当社は果物、野菜に強みを持ち境港市、米子市、日吉津村(大手SCが立地)に3店舗を展開する食品スーパーである。約10年前までは大手総合スーパー等にテナント出店し多店舗化を目指した時期もあったが、現在では強みを生かして地域にとってなくてはならない店づくりを目指している。売上高が20億円を超えても基本は「八百屋のこころ」を標榜している。お経営基盤強化型在庫削減を突破口に経営体質を強化、地域社会に信頼される食品スーパーへ在庫削減活動を起点に多能工化による他部門応援体制づくりなどの効率的な業務運営に取組んだ。さらに、顧客ニーズが高く、かつ高収益部門への経営資源の投入により経営体質は一層強化され、地域になくてはならない存在感のある企業を目指していく。中国本部 統括プロジェクトマネージャー 増岡 洋企業名 有限会社岡田商店業 種 小売業(食品スーパー)本社所在地 鳥取県境港市幸神町353資本金 50百万円設 立 昭和56年12月売上高 2,154百万円(平成27年3月期)従業員 105人(正社員33人)有限会社岡田商店売り場境港本店

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