平成27年度 ハンズオン支援事例集(専門家派遣制度)
43/58

47ほてい化成株式会社化に本当に役に立ったのか、また、6月以降の新年度の経営にどれだけ今回の経営管理手法が月次の経営に生かされるかなどの不安もあり、随時フォローを行った。 第1回目(H26年8月)のフォローでは、H26年度5月期の決算を確認した。売上高は30百万円マイナス、しかし、経常赤字額は14百万円の改善であった。また、月次決算書では、6、7月は単月黒字、良いスタートが切れ、市況に大きな変化がない限り、今期は黒字が期待できるとの確信を持った。 更に期間中に未着手であった運搬車の削減(2t車2台:自社1台、委託1台から自社運用で4t1台)は、出荷量の減少を踏まえ5月以降各社の窓口担当者と1台での運用を前提に調整中であり、活動が継続していることを確認した。 第2回目のフォロー(10月)では、引続き月次決算を把握していると共に、懸案の運搬車の削減にも粘り強い説得の末、納入先、運送会社とも理解を得ることに成功し、運搬経費削減への道筋をつけた。 これ以降も順調に活動が続き、H27年度決算は大幅な業績改善ができた。プロジェクトマネージャーとしては昨年からの支援が定着しつつあり、経営基盤整備に役立ったと感じ、これからが楽しみである。今後の課題 今回は、短期間であったが、決算書分析と現場観察からムダを見つけ、改善目標を設定し、対策項目を全員参加で行い、毎回の進捗フォローで成果を確認する活動をしてきた。これらの活動を通じPDCAをどう廻すのか、また、月次決算書をどう経営に使うのかなど、修得していただいた。 今後の課題は、月次の決算書と受注内示数から次月の経営計画を作り早期に対策が打てる前向きな経営管理体制を構築することができないかと考える。 また、原価低減に向け、ヒト、モノ等のスムーズな流れによる「スリムな工程づくり」と「品質を工程で造り込む現場づくり」が課題ではないかと考える。 本支援を通じ後継者も育成され、早期の債務超過解消も目途が立ちつつある。今後は上記の成果を強みに営業活動を強め、更なる事業発展に結び付けていって欲しい。経営者のことば 今まで問題意識も薄く、マンネリになっていた経営管理を中小機構の支援により気付かせていただき、業績に結び付けられたことに感謝しております。特に、OJTでの指導で成形機の寄せ止め、材料・在庫・運搬などのムダ排除の活動を通じて改善のポイントが理解できました。また、活動を通じ社員の改善意欲も高まり、結果も徐々に現れて参りました。この支援開始から現在に至るまでの2年間に亘る活動を通じて、毎期利益を計上できる会社運営に向け自信も芽生えてきました。これからも厳しい時代を力強く乗り切っていきたいと決意しております。代表取締役 石黒 幹康社長パワーステアリング部品 材料66ナイロン工場内ガソリンタンク部品 材料POMエンジン回り部品 材料66ナイロンG30

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

page 43

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です