平成27年度 ハンズオン支援事例集(専門家派遣制度)
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29株式会社アルフレックスジャパン中小機構との出会い 当社は、旭川ファクトリーの設備投資等を目的に北海道ベンチャーキャピタルが運営する機構出資ファンドの投資先である。この投資を検討する審査会にファンド事業担当部署とともに北海道本部が出席したことが最初のきっかけとなった。 当社では、平成20年に旭川に工場を設け、協力工場に製造委託していたソファーを自社製造に切り替え、独力で試行錯誤しながら生産性向上等の取り組みを行ってきたものの、その改善活動に限界を感じていた時期であった。 この旭川ファクトリーに対する支援提案から専門家継続派遣事業がスタート。当社ニーズを捉えた1年間の支援が目覚ましい成果を上げたことから、中小機構の支援に対する当社の信頼感と期待感が大きく高まる中で、旭川ファクトリーでの課題を超えた経営全般に渡る幅広い議論が進展し、様々なご提案をしていくうちに強固な関係が構築され、それが今日の複合的支援に発展している。チーフアドバイザーの視点と支援課題の設定 当社の課題は大きく分けて以下の3点があった。1.旭川ファクトリーの生産性向上 自社製造に切り替えてからの歴史が浅いことからノウハウの蓄積は比較的少なく、いわば「未成熟」の状態であった。その一方で、スタッフの課題解決意欲や実行力は高く、打てば響く活力が感じられた。そこで、ノウハウの蓄積をアドバイザーの視点で補いながら現場で起きている課題を抽出・整理。解決方法を皆で考え即実行し、進捗管理と実績評価を行うという業務サイクルの構築を目指した。2.CRM(顧客関係管理)システム構築 当社は、メンテナンスを含めたエンドユーザー向けサービスの充実を通じてBtoC戦略を強化していきたいと考えている。そのためには、個々のお客様にとって有用な情報を確実かつタイムリーにお届けする必要がある。更には、多岐に渡るチャネルで販売している関係で、必ずしもお客様とダイレクトに接することができないケースもある。全てのお客様に当社のサービスを享受して頂くためには、そういうお客様と繋がる接点づくりを考えていく必要がある。これらの課題に対応するために、CRM戦略の立案とそれに資するシステムの構築を提案し支援を行うこととなった。3.お客様価値向上 現時点では特に大きな問題は生じていない(あるいは認識できていない)が、バリューチェーンのレベルアップによりもっとお客様に満足して頂きたいというご要望から始まったプロジェクトである。テーマが絞りにくい難題ではあったが、無理に構えず、一層現場に寄り添う姿勢で、現場の声を聞きながら、お客様目線で「インプット」する。それが刺激となり課題が励起される。そして、その課題を整理し解決していくというプロセスをナビゲートする形がベストではないかと判断した。 そして、このプロジェクトが先行する2つのプロジェクトを一気通貫で繋ぐ複合支援への展開を意識した。プロジェクト推進体制1.旭川ファクトリーの生産性向上 旭川ファクトリーを統括する商品本部長(リーダー)、工場長、各班長に加え、全部門を管理・調整する立場にある取締役管理本部長からなるプロジェクトチームを組成。そしてアドバイザーには、商品本部長や管理本部長とほぼ同年代で多数の工場改善の経験を有する方に依頼した。アドバイザーは、上から目線で指導するという立場を取らず、プロジェクトチームの自助努力を最大限尊重しながら、アドバイザー目線での指摘や助言を行いながら、最善策へとナビゲートしている。2.CRMシステム構築 戦略策定フェーズでは、BtoCチャネルの最前線を統括するリテイル統括部長をプロジェクトリーダーにショップリーダー、情報シ支援メニューH24H25H26H27H28支援内容(支援テーマ等)専門家継続派遣事業①工場改善CIO育成支援事業CRMシステム導入専門家継続派遣事業②バリューチェーン05010015020001,0002,0003,0004,000H23/2H24/2H25/2H26/2H27/2売上高(左軸)経常利益(右軸)単位:百万円売上高と経常利益

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