ベンチャー企業の人材確保に関する調査
9/132

- 6 - 図表 1-3 ベンチャー企業のライフサイクル 戦略プランナー中心スペシャリスト中心ゼネラリスト中心役員構成成長鈍化急成長浮き沈みしながら改善成長率マネジメント、交渉的マネジメント、分析的個人の判断、起業家的意思決定非常にフォーマル5カ年計画規則規定ある程度フォーマルインフォーマル、フェイス・トゥ・フェイス、無計画コミュニケーション非属人的、フォーマル、客観性非属人的・仕組みの中で決定主観的、属人的に決定報酬権限委譲、フォーマル中央集権、フォーマルフォーマルな構造は見られない組織構造成熟期成長期創業期戦略プランナー中心スペシャリスト中心ゼネラリスト中心役員構成成長鈍化急成長浮き沈みしながら改善成長率マネジメント、交渉的マネジメント、分析的個人の判断、起業家的意思決定非常にフォーマル5カ年計画規則規定ある程度フォーマルインフォーマル、フェイス・トゥ・フェイス、無計画コミュニケーション非属人的、フォーマル、客観性非属人的・仕組みの中で決定主観的、属人的に決定報酬権限委譲、フォーマル中央集権、フォーマルフォーマルな構造は見られない組織構造成熟期成長期創業期 (資料) Smith 他(1985)より作成 むろん、いずれの企業においても、創業期から一夜にして成長期に変貌を遂げるわけではない。実際の企業内部では、様々な要素が異なる速度で変貌してゆく、創業期とも成長期とも言えないような過渡的な時期を経験するであろうし、その過程でさまざまな「成長の痛み」を感じる企業も少なくないであろう。ともあれ、人が増えるのはこの時期である以上、本調査研究のテーマである「人材確保」は、一義的には、成長期において顕在化してくる問題であると考えられる。 先行研究の中には、各ライフサイクルのステージにおける、おおよその創業年数や社員数の目安をあげているものもあったが、本調査研究で調査対象や想定読者を設定する際には、一義的にモデル年数やモデル社員数をあてはめるよりも、このようなライフサイクルモデルの適切な段階に位置づけられているかという概念イメージやロジックを重視した。 以上より、本調査研究報告書は、せっかく成長期ステージに移行できる潜在力がありながら、うまく人材確保を進めていくことに不安を持つ経営者、人材確保の不調が成長のボトルネックになってしまっているような企業を想定読者として念頭に置いて、どのような課題があり、その課題にどのような考え方で対処していくか、という内容を主眼に調査することとした。 この目的を達成するため、調査対象として、成長期にあるベンチャー企業で、「すでに人材確保面で拡大中であるか、拡大をしたことがある企業」、「特長のある人材確保方法を実践していたり、人材確保で評価の高い企業」などを選定し、ヒアリング調査を行った。人材確保の取り組みにおける先輩企業の成功体験を抽出分析し、後輩企業に伝えていくとい

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

page 9

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です