ベンチャー企業の人材確保に関する調査
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- 82 - 呼びますが、これなら自分のクリエイティビティが発揮できます。 日本のIT業界の場合、わりと単純なコーディングをするのがプログラマーの仕事だと思われている面がある。だからよく35歳定年説とかというのがあるのですけども、そんなにシニアになってまだプログラムをやっているのかみたいな考え方をする人が結構多いのですよ。プログラマーはどちらかというと早めに卒業すべき対象で、マネージャーか、コンサルタントか、どっちかになりなさいといったキャリアパスを考える人が多いのですね。 だけど、そういうような簡単なことを当たり前のようにできる人を採るのだったら、コーディング面接なんていらないと思いますし、当社はパッケージベンダーでもあるので、ちょっとしたミスがすごく大きな影響を与えてしまったりするので、そういう意味ではプログラマーは卒業すべき対象ではなくて、常に磨き続けなければいけない。プログラマーとして腕をどんどん磨いていくことが一番重要だという考え方を持っています。だからこそのコーディング面接なんですね。当たり前のことが当たり前にできますか的な聞き方だったら、それこそ履歴書とか、簡単な最低限の質問とかでいいと思いますが。」 小野CTOご自身も、今でも自らコードを書いて、開発作業に取り組んでおられるとのことだった。「プログラマー」の職人的な側面に明示的に光を当て、「35歳定年説」に飽き足らない技術者を引きつけている様が伺えた。 ソーシャル・メディアの活用 ブログやツイッターを使った採用活動は、なんといってもコスト面が非常に低廉であることが、ベンチャー企業には魅力的であろう。 コンサルティング会社「Fクエスト」のホームページに掲載されているインタビュー記事の中で小野CTOは、「ツイッターやブログでは、自然体・等身大の姿で会社のことを語る方が魅力的に映る」、「会社の弱みを見せられることが強みなのだ」、と言った意見を述べておられた。この点も、大企業では取り組みにくい点、ベンチャーだからこそ出来ることであろう。しかし、わざわざ会社の弱みを見せると言うことは、諸刃の剣にも見え、何をどう書けばいいのか、失敗したらどうなるのかなど、気になるところである。 「別にツイッターに限らず、ネットコミュニケーション全般について言えると思いますが、変なことをやってしまって痛い目に遭ってというのを何回かやっていれば、自然とできるようになりますよ(笑)。水泳とか一緒で、水に飛び込んで、溺れそうになったりすると泳げるようになるように、やってみると自然にそういうリテラシーは身についてくるのではないかと思います。

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