ベンチャー企業の人材確保に関する調査
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- 81 - それももともとブログ等でわかっていることが多いのですけれども、その一番得意な分野で、例えば、こういうのをプログラムしてみてください、というのをその場でやってもらいます。そして一緒にプログラムを作ってみる。そうすると、どういうことがどのくらいのレベルでできるのかというのは、すぐわかりますね。当社ではこれをコーディング面接と呼んでいるのですけれど。 面接というと、一般に会社が主導するようなイメージが強いと思いますけど、実際に一緒にコーディングして作業してみると、向こうもこっちのレベルをチェックができるじゃないですか、日々どういうレベルの仕事をしているのかというのが、一緒に作業するとだいたい伝わる。逆に面接者の人が、こういうふうにやったほうがいいのはどうしてですかとか聞いてきたり、こういう理由でこっちの書き方のほうがいいでしょう、それは気づかなかったとか、逆にもっといいやり方を思いついているのですよとか、そういうコミュニケーションができますので、お互いのレベルを確認できて、あとでお互いにあとで不幸にならない。だからコーディング面接は面白いですね。」 小野CTOによると、コーディング面接のような取り組みは、ソフトウェア開発の企業の中でも比較的珍しいはずだという。小野氏は以前、コーディング面接での質問事項を事前にブログで公開するという試みもなさった。面接の質問を事前に公開するなど、一般的には前代未聞なことである。もちろんここでは、正解を求めているのではなく、思考プロセスをうかがい知るための試みであるので、課題の事前公開にも支障はない。 「その試験問題をみて、自分だったらこう答えるという回答を、ブログのコメント欄に書きこんだ人が何人もいたり、こんなレベルの質問をしてくるのだったら面白そうな会社じゃんといって応募してきた人とかもいるのですよ。 実際会社のレベルというのは、外から見ただけではあまりわからない、イメージが先行してしまってわからないところがあるじゃないですか。面接で聞いてくることのレベルがすごく初歩的なレベルのことばかりであれば、簡単な仕事しかないのだろうなと思うでしょう。あるいは、踏み込んだ議論する相手が欲しかった、ここなら自分が切磋琢磨できる会社かもしれないというふうに期待する人もいますよね。」 実力のあるエンジニアにとって、このような選考形態が望ましいものとして映るという背景には、日本のIT業界の構造的な問題も指摘できるようだ。 「プログラミングの仕事は大きく分けると2つあって、一つには創意工夫のしようがないような、いわゆるコーディング仕事があります。もう仕様が決まっていて、この通り作業してくださいという、プログラマーと言うよりコーダーと呼ぶべき仕事もやはりあるのですね。 もう一つには、どうやって解決すればいいかわからないけど、自分で道順も含めて考えて解決していくようなもの。こういう人たちをプログラマーとか、ディベロッパー等と

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