ベンチャー企業の人材確保に関する調査
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- 69 - 次のデータは、「企業がどの程度RJP的な採用広報活動を推進しているか」ということと、「企業がどの採用広報媒体をより重視しているか」ということとの相関をとったものである。数値が高ければ高いほど、「RJPを施行する企業が重視する媒体」と言う解釈になる。 図表 3-9 RJP指向性と学生にとっての情報源に対する会社側の重要度(相関分析) 全サンプル(N=428) 大企業 (N=84) 中小企業(N=290) 会社案内 0.035 -0.088 0.068 リクルート・日経・ダイヤモンド等の媒体 0.036 -0.100 0.000 その他パンフレット 0.062 -0.176 0.084 採用担当者 0.099 0.135 0.040 採用担当者以外の若手社員 0.080 0.080 0.009 採用担当者以外のベテラン社員 0.097 0.176 0.068 マスコミに載る社長の声 0.073 0.187 0.045 取引先・客筋からの声 0.087 0.064 0.081 同業他社 -0.089 -0.180 -0.059 応募者の両親 -0.004 -0.090 -0.004 (資料)金井壽宏 エントリー・マネジメントと日本企業のRJP指向性:先行研究のレビューと予備的実証研究 神戸大学経済学・会計学・商学研究年報 1994年 中小企業で最も高い相関係数(0.084)を示したのは、「その他パンフ」であった。大企業で最も高い相関係数(0.099)を示したのは、「採用担当者」であったが、中小企業の場合、いわゆる「リクルーター制度」などをとれないためか、担当者よりもむしろ、パンフレット類を、RJPを推進時にもっとも重視するメディア、リアリズムの担い手として活用していることが分かる。 この分析からはほかにも興味深い点が観察できる。すなわち、RJPを推進する大企業においては、「リクルート・日経・ダイアモンド等の媒体」は重視されていないこと、RJPを推進する中小企業では、「取引先・客筋の声」を重視していることなどである。 これらのデータを参考にすれば、RJP的な考え方で人材確保を行おうとするベンチャー企業は、仕事内容や社風・給与や労働時間に関してリアリスティックな記述が為されたパンフレットや案内物を作成していて、そこには取引先や客先からの推薦の声を盛り込まれていることが多いといういうことになる。貴社ではそのような求人ツールを用意なさっておられるだろうか?

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