ベンチャー企業の人材確保に関する調査
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- 61 - 22 橋本良明、(株)電通、電通総研他(2010)『ネオ・デジタルネイティブの誕生:日本独自の進化を遂げるネット世代』ダイアモンド社 若年層世代論 【76世代・86世代、デジタルネイティブ】 ヒアリング調査の過程で、世代論に関する二つの言葉を繰り返し耳にする機会があった。若年層を理解する一助として、紹介しておきたい。 (1)76世代・86世代・96世代 76世代(ナナロク世代、1976年前後生まれで現在34歳前後)は、大学生になる頃にPCが登場した世代である。PCよりも携帯電話を駆使する86世代(ハチロク世代、1986年前後生まれで現在24歳前後)にとっては、i-modeの出現は高校生時代の出来事であった。そして、96世代(キューロク世代、1996年前後生まれで現在14歳前後)は、iPod やポータブルゲーム機を使いこなすマルチデバイス世代である。各世代の特長は下記の通りである22。 ① 76世代 ・テキストベースのコミュニケーションが、直接対話よりも楽で自然であると感じる ・PCは癒しでありくつろぎの対象 ・「他人にあまり影響されずに自分らしい生き方をするのが格好いい」「社会が何と言おうと自分だけの価値観が大切」 ・はてなの近藤淳也氏、mixiの笠原健治氏、GREEの田中良和氏など、著名なIT起業家を数多く輩出している世代。 ② 86世代 ・勉強にも遊びにもケータイが欠かせない世代。論文まで携帯で作成する者もいるという。 ・情報選択メディアよりも、コミュニティ、仲間、アバター、クラウド、コミュニケーション手段を重視 ・「自分だけの考え・信念を貫き通すのは格好悪い」「一人で生きているわけではないので我を通すのはおかしい」 ・夢中になれる分野で才能を発揮する。 ③ 96世代 ・携帯に加え、ポータブルゲーム機を駆使するなど、モバイル志向が先鋭化 ・モバイル機器で動画を楽しむことがごく一般化 ・「孤独恐怖症」気味で、ネット上でやることが山ほどある ・次のような志向性を持つ 主人公願望:ゲーム、小説などを含めて、ほんの一時でもいいから、自分が物語の主人公でいる感じを味わっていたい。 オンタイム志向:「早く知る」ことに貪欲。オンタイム(即時性、速報性、動的性)に状況や気持ちを知りたい

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