ベンチャー企業の人材確保に関する調査
62/132

- 59 - なおツイッターに関しては、東大生での普及率が10%に過ぎないとか、ユーザーの過半数が35歳以上であるといったリサーチ結果もあり21、学生など若い人を多数集めるためのツールではないという評価もある一方で、このようなツールのアーリー・アダプターと出会えることは良いことだと評価する声も聞かれた。でに大企業においても、「公式アカウント」「非公式アカウント」などを使い分けながら、担当者のつぶやきを流すなど、採用でのツイッターの活用の試みが始まっている。「リクナビ」が今年に入ってフェイスブックと連携したため、来年の就活ではフェイスブックの活用が進むかもしれないと見る向きもあった。 すでに新卒市場は平成生まれで占められるようになっており、デジタルメディアに対する感度が旧世代とはちがっているという。権威に対する志向性も低い。このようなセグメントの求職者は、ベンチャーだからこそ採用できるという時代が来るかもしれない。 ソーシャル・リクルーティングが今後ますます盛んになるのではないかと考えられることの背景には、これまでの就活の「スペックで検索し、フィルターをかける」という基本動作に対する、企業並びに学生側の不満感もあるものと思われる。クロスロードの辻口社長は次のように語っている。 「現在の採用は、採用側も、人材サービス提供側も、「分類・分析し、データを蓄積し、それを検索する」という手順をとる傾向が強まっている。その結果、「そんな人はいない!」「そんな会社はない!」との結果に陥っている。そして適切な人が見つけられなかった場合、検索条件を緩和して対象を広げたりしている。考え方を変える必要がある。ベンチャーでの仕事は、そんなに高スペックが揃った人材でなければ出来ないほど難しいのか。ベンチャーならむしろ、できあがった人ではなく、これからできあがる人を採用すべきではないのか。」 21 「ソーシャルメディアを活用した11新卒採用 事例共有会」(ユーストリーム中継 2010年10月6日アクセス)でのITメディア社のプレゼンテーションより (参考) ワイキューブ主催「ソーシャルメディアを活用した11新卒採用 事例共有会」(2010年10月6日)のユーストリーム中継によると、ITニュースサイト運営の「ITメディア」社は、2011年4月入社の新卒社員15名を、採用予算19万円で獲得したのだという。採用広告媒体は、自社メディア(同社はIT関係のニュースサイト)、ユーストリーム、スカイプ、ブログのみであった。ウェッブメディア企業の本懐として、アンチ・マス・アプローチを掲げ、ソーシャルメディアで一人一人と対話することとしたのだという。地方学生のために、会社説明会のユーストリーム中継を実施(パスワードをかけて、ユーストリーム閲覧を持って説明会参加と見なすなどの施策をうった。またブログでは、学生向けと言うことはあまり意識せず、プロに対して書くように深みのあるコンテンツを毎日1000文字流し続けたという。

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

page 62

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です