ベンチャー企業の人材確保に関する調査
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- 49 - 3.1.2. 人材像なき選考の問題点 採用に当たって、人材像の定めが行われていない場合、次のような問題が生じうる。ベンチャー企業への人材斡旋も行っている日本アジア投資で伺った問題点である。 「例えば、営業系の会社が管理系の人材を採用するケースや開発系の会社が営業系の人材を採用するケースのように、経営者の非専門分野の職種が採用対象となる場合には、採用側の職種によるバイアスが抜けきれず、異職種の人材の専門能力を正しく評価するにあたり困難が生じるケースがある。 たとえば開発系の会社に営業畑の人が面接に来ても、本当に営業の強い人ではなくて、開発のことを少しわかっているような人を採用しがちになるというようなケースがある。」 このような事態は、人材像を定めることなく、スキルや知識だけを頼りに、評価者の側が感覚的に選考しているから発生していると考えられる。特定職種についての知識が足りない場合には、人材像を明確に共有した上で、ベンチャーキャピタル会社や人材紹介会社に依頼するなどの方策がとれるはずである。どういう人を採用すれば満足なのかが分からなければ、満足な採用は出来ない。

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