ベンチャー企業の人材確保に関する調査
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- 1 - ■要旨 日本経済の活性化、雇用の受け皿としてのベンチャー企業の創出と成長が注目されている。そこで本調査研究では、ベンチャー企業のニーズに絞った人的資源の確保に焦点を当て、実態把握と提言を行うこととした。この目的を達成するため、特長のある手法で人材確保に成功しているベンチャー企業経営者と、ベンチャー企業の人材確保分野で先駆的な支援サービスを行っている支援事業者に対するヒアリングを行い、双方の声を相互に聞きながら、発見探索的に調査を進めた。想定読者としては、成長期ステージに移行しようとしているベンチャー企業経営者を念頭に置いている。 ヒアリング調査の結果、得られた知見には次のようなことがあった。 人材確保に成功しているベンチャー企業は、ビジネスモデルや事業環境を踏まえた、その企業なりの「望ましい人材像」をあらかじめ明確にし、ターゲットを絞った人材の確保にあたっている。 自社で定義した「望ましい人材像」は、世間一般的に優秀さや、大企業流の人材像とは違っていることが普通であり、多くの場合、オールラウンダーよりは一芸に秀でた個性的な人材が求められている。 優れた人材を確保するため、選抜から入社後の登用や教育までを見据えた上で、仕組み作りを整えている。 ベンチャー企業は成長するにつれ、「ヘッドハント」から「公募による中途採用」、そして「新卒採用」へと、採用チャンネルをシフトさせていく。特に新卒採用段階に至ると、企業は人材確保により力を入れると同時に、社内の充実を図り、魅力ある会社作りに本腰を入れる場合が多い。その過程で、創業役員の交代といった「成長の痛み」にきちんと向き合う場合が多い。 若い経営者の間には、新卒採用こそが重要であるという共通認識が広がっている。より小さな会社が新卒採用を行うようにもなっている。 求人方法としては、従来からの求人広告ポータルサイトが広く活用されているほか、ツイッターなどのソーシャルメディアを活用したリクルーティング活動も本格化してきている。 「ベンチャーらしいエッジの立った」魅力のある求人広告が必要となる一方で、志望

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