ベンチャー企業の人材確保に関する調査
127/132

- 124 - 200~300人の中堅企業にはむしろ新卒採用の障害がある。「そこで学んで将来は独立したい」「自分を急成長させたい」というモチベーションにフィットしないからである。「ウチには出来る社員がいないんだよね・・・」と嘆くのは、この規模の企業に多い。 ・新卒でも、昨今は理工系学部卒のエンジニア層の採用が比較的難しい。大学生が研究などに多忙すぎて、就職活動に十分打ち込めないことと、理工系の人材需要が高いためである。 ・新卒採用をするようになると、その責任の重さが経営者を質的に変えていく。人を集めるにはビジョンも作らないといけない。お金をかけて、時間をかけて、荷物を背負うことを覚悟するようになる。 ●求人情報メディアに異変? ・大手の求人情報ポータルサイトにかわり、ここ2、3年はツイッターなどのソーシャルメディアを活用して採用するケースが増えてきている。 ・大手ポータルサイトでは、学生が企業を企業データで「検索」するが、この点に不満を持つ企業が増えている。というのも、通常ベンチャーは「やりたいことの合う人」を採用したいものだが、あるレベルを超えると、逆のニーズが出てくる。たとえばウエディングの会社が、ウエディングをやりたい学生をこれ以上採用したくなくなる。人気企業ほどそうである。これは大企業が、大企業志向の人を欲しいわけではないのと同じだ。こうなると、ポータルサイトでの検索を経由して応募者が来ても、採用につながらない。 ・学生のジェネレーションの問題もある。平成生まれはデジタル・ネイティブで、情報に対する感度が全然ちがう。ツイッターを使って、学生が出会いたい人にたどり着くのは非常に早い。 ・リクナビも今年になってフェイスブックと提携した。来年はフェイスブックが就活で盛んに使われるようになるかもしれない。 ・新卒も中途も、ソーシャルメディアを使ったやり方に収斂していく可能性がある。5人採用すればいいならソーシャルメディアでの告知で十分なのであり、大手求人サイト経由で何千人も集める必要はない。 ・デジタル・ネイティブの人たちはまた、権威に対する志向が非常に低い。お金やモノへの執着もない。あくまで自分にあったモノを、自分の感覚で選ぼうとする。渋谷を歩いている女子高生は、もはや誰もルイ・ヴィトンを持っていない。 ・そういう人たちはベンチャーだから採用できるという面もある。そう言う人たちだから

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

page 127

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です