ベンチャー企業の人材確保に関する調査
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- 118 - ・物語には、恥ずかしいようなこと、弱みとなるようなことも、伏線として記述しておくことが必要である。 ・「弱み」は素直に表現してしまうといい。どんな反応があるかは不安だが、やりながら学んでいくしかない。はじめからうまくやろうと思うと、がんじがらめになってしまうだけだろう。 ・「理念」「ビジョン」を定めている会社は多いが、「世のため人のため」といった、抽象的で「遠い」表現になっていることが多い。「理念」に共鳴するかどうかで採用面接を行うと、もともと誰も反対しないような理念であるため、共有しやすく、意気投合出来たような気がする。しかし、具体性がたりないので、いざ仕事を始めるとどうもあわないということが生ずる。 ・「理念」「ビジョン」よりもむしろ、原点・原体験が大切である。 ・会社というのは「強み」だけで動いているのではない。「らしさ」で動いている。これは「弱み」の表れである場合が多い。たとえばフェラーリは、大勢で乗れないし荷物は載らないし燃費は悪い。スペック的には欠点だらけだ。しかし「らしさ」の塊なので愛されている。このことは、商品でも男女関係でも、同じことではないだろうか。 ・物語を自分一人で書くことは難しい。壁に向かって4時間も5時間も、一人で語れるものではない。気の置けない聞き手をおくのがよい。 ・「自分史」を作成する人が増えているが、多くの場合、相手をおいて自分語りをして、ボイスレコーダーに記録したものをまとめている。「自分史の書き方」といった本も出ている(そのような本を読んでも、容易に書けるものではないが・・・) ●採用広報のポイント ・候補者にとって、ベンチャー企業の実態はわからないことがおおい。なにより「安心感」が大切である。 ・「どんな仕事か」、「どんな会社か」、というよりも、「どんな人がいるか」が問題である。候補者の家族など周りの人にとっても、やはり「どんな人がいるか」は関心事である ・社長、社員は顔を出すべきである。顔を出すというのは、写真を出すと言うことだけでなく、どんな人なのかがわかるような表現をとることが大切である。 ・会社は公のものだから、個人的なことは言いたくない、という向きもあるだろうが、これは間違いである。ベンチャー企業の場合、公私混同はOKである。

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