ベンチャー企業の人材確保に関する調査
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- 113 - 学生の認知度向上策 最後に、今でこそ同社は、会社説明会と就活セミナーに合計で4万4千人もの学生を集めているが、いったいどのようにして、学生の認知度をここまで上げてきたのか、秘訣を伺ってみた。(この項も、増永社長の著書「宇宙一愛される経営」を参照して情報を加筆した) 「いわゆる就活サイトの「一斉メール配信」という機能を利用して、メールで広告を出しました。メールマーケティングがたまたまできる人材が社内にいて、彼の文章力が非常によかった。反応率がよくて、最初の年にいきなり合計で3千人もの応募があったのです。最初のメールを配信した翌日には、千人からの応募がありました。その後、就活セミナーを書籍化した「就活の王道」(総合法令出版)の出版もあり、翌年には9千人が集まったのです。 あとは口コミがすごく多くて、最初の頃は横の口コミしかなかったのが、年を重ねていくと、縦の口コミができてきて、「まずライブレボリューションに行ってから就活を始めたほうがいいよ」と言ってくれる学生さんが増えていったのです。私たちが中途採用を辞めたひとつのポイントは、中途は口コミが発生しない。一方、新卒はみんな初めてで不安だから、頻繁に情報共有をしている。そうすると、そのグループのだれか1人が「ライブレボリューション」と言ってくれれば、当社のことは知れ渡ることになります。口コミが縦も横もあるというのは、中途にない大きなポイントなので、新卒に特化したほうが効率的なのだと考えています。」 インタビュー後記 インタビューに伺った際、同社の受付では、筆者の名前を添えた社長直筆のウエルカムカードがさりげなく出迎えてくれた。無理に取材をお願いしたにもかかわらず、このようなホスピタリティを受けたことにいたく感激した。過去の失敗経験をしっかりと踏まえ、決意の進化を遂げられているお話は、骨太でいてどこか感動的だった。決心した理念を、運用可能な仕組みにまで落とし込んでおられるところも、特筆すべき点だと思う。新卒採用にあたって、会社の知名度を上げること、会社の魅力を上げることの両面から、しっかりと作り上げてきている様子は、多くの企業の参考になるのではないかと思う。これだけ厳しい選考をしながら、採用人気ランキングの上位に名を連ねているのは、それだけ学生としっかり向き合っていることの証左に他ならないのではないかと感じた。 増永社長には「Twitter就活」(ダイアモンド社)という著書もあり、ソーシャル・リクルーティングのお話なども伺いたかったところだったが、時間の関係で叶わなかった。興味を持たれた方には著書を参照願いたい。また同社のウェブサイトからは、増永社長の著書「宇宙一愛される経営」全文がダウンロードできるようになっている。

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