ベンチャー企業の人材確保に関する調査
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- 105 - すよ。ベンチャーに入って、自分の考え方をもっていない人が入ると、それはただの兵隊になるのがいいところでしょう。」 さらに、「バランスの問題」についても詳しく伺った。 「要するに、企業の最終型を考えているのですね。企業の最終型というのは、ピラミッド型でも駄目だし、逆ピラミッドでもまずいしね。だってピラミッドなんて、年齢が上になったら首にするといっているようなものですよ。私は「煙突型」にしたいわけですよ。 40人ぐらい同期がいて、それを勤続40年として毎年採用を続けると、全体で1,600人から2,000人ということですね。これが理想なのですよ。 だから採用を3年ぐらい止めてしまいますと、そこに溝ができてしまいますよね。そうすると、基本的には技術の伝達ができなくなるわけです。そこを大体中途採用で埋めるのですが、今度はそこだけカルチャーがつながらないという問題が生じるのです。ある年代はすごいライバル競争して、あるところはだれでも役職になれるという変な構造が生まれるわけですよ。だから管理体制がうまくいかないですよ。 企業なんていうのは駅伝みたいなものなんです。大勢出して1人が優勝すればいいという、マラソン型の考え方ではない。1代で終わりではないですから、継続してやっていくわけです。 人を育てるには、先輩たちや、熟練の人たちがいないといけない。あまり1年生ばかり増えると足手まといになる。そういう比率やバランスは考えています。当社の新卒入社も、最初から40人だったわけではないですからね。5人、10人から、だんだんと増やしてきた。でももう、50人を超えることはないようにしたい。平均50人残ると、やはり2,000人規模になるから、2,000人の会社をするのなら、それでいいのですけれど、3,000人だったら70人とかね、そういうかたちになるでしょうね。できればリストラをしないで済ませたいです。 中には1000人くらいを大量採用する会社もあります。将来4万人にするわけですかね(笑)。市場から見て、4万人になるような仕事ではないのに。いずれみんな辞めさせますよといっているようなものだよね。 中途採用を入れるのはいいのですよ、刺激になるし、いろいろな意味で多少は異文化も必要です。でもそれだけに終始したら終わりですね。新卒が採れないから中途採用するとなると、これはおかしな話ですよ。新卒はどんなことがあっても採ろうとする努力をしなければならない。いまみたいに失業率が高いときは、経験者も採用できるでしょうけど、それは目先の結果にしかつながりません。」

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