基礎からわかる海外リスクマネジメントガイドブック
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10 Do □対策の実施 対策計画を立案したら、計画に基づき実践しましょう。海外拠点の要員が少ないなどの理由により実施が難しい場合は、必要に応じて日本本社が支援を行うことが重要です。 Check □進捗の確認 対策の進捗を確認するタイミングを定期的に設定し、対策計画に沿って進められているか、実施した対策が有効であるかを確認しましょう。 Act □取組みの改善 進捗の確認結果を踏まえ、進捗が遅れている対策については内容・スケジュールを見直すなどの改善を行いましょう。 また、Plan~Checkまでの取組み全体を振り返り、次年度の取組みについて改善すべき点を検討し、反映しましょう。 海外リスクマネジメントの概要を把握できましたか? より具体的な内容は、「中小企業のための海外リスクマネジメントマニュアル【詳細版】」をご覧ください。 専門家 <参考>海外における事業再編を考えよう いかに海外リスクマネジメントを実践していたとしても、事業再編(縮小・撤退、第三国への移転等)が避けられない場合があります。しかしながら、事業再編を経験しながら、現在も成長を続ける企業も多く存在しています。 たとえば、ある会社では、現地子会社を他社に株式譲渡(M&A)することにより、撤退による現地従業員の雇用の喪失と取引先への影響を回避しながら、スムーズに撤退することに成功しました。 海外事業の清算により撤退をしようとすると、時間と予期せぬコストがかかる場合がありますが、同社が選択した株式譲渡は、のれん(営業権)を評価してもらえる場合があり、撤退コスト面でのメリットが大きいといえます。同社は、低コストで撤退したことが功を奏し、現在では安定した経営を取り戻しています。 このようにスムーズに事業再編を行うには、事業再編の手段などについて事前に情報収集しておくことが重要です。海外進出時には、リスクマネジメントだけでなく、事業再編についてもよく考えておきましょう。

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