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第94回「中小企業の知的財産構築の強い味方」

  • 11月の執筆者はチーフアドバイザー(知財)桑原良弘です。

    「中小企業の知的財産構築の強い味方」

    国内外を見据えた知的財産戦略の構築は、中小企業が生き残るために重要な課題となっていることを数回にわたり提案してきました。以前にも増して中小企業の知的財産構築は重要であるものの、知的財産権に裏付けられた技術の面白さ、事業にどのように役立っているのか、その紹介はわかりやすく伝えられているのだろうか…。

    このような状況に対応するために、産業財産権に関わるすべての事務手続を代理する国家資格保有者『弁理士』の団体、『日本弁理士会』が企業の知財にスポットを当て、その可能性に挑戦する様子を約3分間の動画でみることができる面白番組の提供を始めています。放送はすでに開始されており、中国地域では以下のTV局にてご覧いただけます。また、弁理士に関するインフォメーションコーナーもあり、弁理士の業務についても紹介されています。

    【番組名】PATやってみた!(パッとやってみた!)

    【放送局と放送時間】※放送の都合で放送時間が変わるときがあります。

      広島:TSS テレビ新広島 毎週金曜日 22時52分〜
      岡山:OHK 岡山放送   毎週水曜日 21時54分〜
      山口:TYS テレビ山口  毎週水曜日 21時54分〜
      鳥取・島根:TSK 山陰中央テレビ 毎週日曜日 21時54分〜

    【ホームページ】

      日本弁理士会特設ページ http://www.jpaa.or.jp/?p=31060(新規ウィンドウに表示)
      テレビ新広島特設ページ http://www.tss-tv.co.jp/web/pat/(新規ウィンドウに表示)

    PATやってみた!は優れた知的財産(特許・商標・意匠)を活用している企業と、その技術にスポットを当て『スゴさの見える化実験』に挑戦!番組後半は、その知財を守るために日々活躍している『弁理士』にスポットをあてたミニストーリーを紹介する番組です!(テレビ新広島特設ページより)全13回放送予定とのこと。

    『スゴさの見える化実験』は企業等の優れた知財を使って挑戦、として実際に商品化されている商品がどれだけすごいか、本当にすごいのか、どんな使い方ができるのか、そんな見方で面白実験をしています。

    すでに放送済の実験はホームページで公開されており、ちょっとのぞいてみました。

    第1回の実験は「メッキのような鏡面を塗装で実現」として、岡山県の株式会社フェクトでは、銀をナノサイズにした粒子にした塗料「グランツコート」の実験。
    グランツコートは銀粒子が塗料内に均一に分散していることで、銀粒子がムラなく広がって、きれいな鏡面を形成できる。この塗料をオランダ人木工職人が使って、新たな作品作りに挑戦しています。木に銀鏡塗装するとどうなるのでしょうか。

    第2回は「水でも油でもすべらない靴」。これは岡山県の日進ゴム株式会社が開発し、定評のある製品「ハイパーVソール」。なんと、鉄板に油を塗った斜面でも滑らず歩くことができる。靴底のV字型形状が特許技術となります。このV字型形状が靴底の液体を受け流し、接地面積が大きくなって踏みしめる力が地面に伝わりやすくなり滑りを防止している。

     この靴で、まるでウォータースライダーのように滑る滝を歩いて登ることに挑戦しています。滑ると思うのですが…無事登ることができたのでしょうか?
    また番組のインフォメーションコーナーでは「特許・意匠・商標制度の始まり」「弁理士制度の始まりについて」として弁理士の役割をわかりやすく紹介されています。

    これからの放送も楽しみです。ホームページものぞいてみてください。

    中国経済産業局 知財WEBセミナー『もうけの花道』─知財戦略のススメ─の紹介を以前しましたが、行政機関だけでなく日本弁理士会も中小企業の知的財産の面白さ、素晴らしさを伝え、その保護を支援していく活動を推し進めています。
    日本弁理士会は中小企業を応援するため、「弁理士知財キャラバン」事業を立ち上げ、特許、デザイン、ブランド、コンテンツ、製造ノウハウなどの知的財産を上手な活用をアドバイスするべく、弁理士が直接企業を訪問して、共に課題を解決していく知財経営コンサルティング事業を行っています。活用してみてはいかがでしょうか。

    世界的規模でのビジネスの広がりは知的財産を踏まえた経営が欠かせません。経営戦略、事業戦略の軸に知的財産権、知的資産の確保と活用が必要とされています。
    その支援に中小機構 中国本部は中国経済産業局特許室、(独)工業所有権情報
    ・研修館、そして日本弁理士会との連携を図り、最適な知財戦略の支援を推し進めております。

    ビジネスは知財と共に。

    チーフアドバイザー(知財) 桑原 良弘

     ※このコラムは2016年11月2日に配信されたメルマガ「広島校だより Vol.122」に掲載されたコラムです。メルマガ「広島校だより」を配信希望の方は、広島校だよりからお申込みください。