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第84回「ユニフォームについて」

  • 1月の執筆者はチーフアドバイザー(ものづくり)大村卓一です。

    「ユニフォームについて」

    昨年、2015年、は夢を見ている時間を割いてよくテニスの試合をTV観戦した。錦織圭が活躍しているからである。
    男子のプロテニス協会が選んだ2015年のベストプレーは錦織がロジャーズ杯でゴフィンの放った絶妙のロブショットを股抜きショットで切り返したプレーだった。TV観戦している間中、極限状態で見事に反撃に転ずるショット、一見オーソドックスなラリーの中で見せる厳しいショット、それらショットへの対応力に圧倒され続けている。
    素質と研鑽には想像を超えた領域があると思いつつあれこれ考え巡らせることが大きな楽しみになっている。
    このようなプレーは身体面のトレーニングだけでなく精神面での強さが要求される。
    マイケルチャンコーチのBelieve yourself.という励ましを機に世界ランクを上げてきたのだ。
    相手を過大評価しすぎ、必要以上に厳しいところを狙ってしまったのではないかなどと邪推しながら観戦している私にもコーチの言葉が聞こえてきそうだ。Believe him. と!

    試合後、敗者が悔しさを内に秘めながら胸を張って勝者を称え、勝者が敗者に敬意を払い観客の声援に応える場面は本当に素晴らしい。

    十分楽しませてもらっているのだが濃い色調のユニフォームはこのスポーツに合っていないような気がする。動きやすさや安全面での機能に加えそのスポーツ(動き)のイメージを反映させているのがユニフォーム。近年、機能面でウェアは大きな進化をしているし、臨場感あふれる映像で観戦できる機会が増えているので個性を強調するユニフォームにも楽しませてもらっているのだが。

    白の上下のウェアだったらもっと栄えるのにと感じるのは私だけだろうか。
    調べてみると私だけではないようだ。
    ウィンブルドンでは靴まで含め白を規定していて、更に汗をかいても透けないものという付帯条項もあり下着にまで気遣いをしているようだ。
    テニス界で登場したフレーズではないのだが、「ブームから文化に」移行している過程の現象なのだろうか?
    殆どの試合に登場しているテニスのユニフォームはまだ文化にまで達していないようだ。

    団地の生活では正月のユニフォームはすっかり変わってしまった。
    しかし、我が家の3が日の食卓だけは父母の時代と変わることはなくおせちである。
    2016年は食卓だけでなく生前の母が誂えてくれていた和服で迎えてみようという気になっている。
    久しぶりの角帯で背筋を伸ばし、和の形を踏襲し少しでも文化を担ってゆければと思う。

    参考資料
    ユニフォームと作業服http://www.uniform-research.net/p004.xhtml(新規ウィンドウに表示)
    ユニフォームビジネス:ユーザとサプライヤーの商品企画
    http://www.smrj.go.jp/keiei/seni/info/pub/archives/044861.html

    ものづくり支援チーフアドバイザ 大村卓一

    ※このコラムは2016年1月6日に配信されたメルマガ「広島校だより Vol.112」に掲載されたコラムです。メルマガ「広島校だより」を配信希望の方は、広島校だよりからお申込みください。