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第52回「起業から成長まで」

  • 5月の執筆者は、 チーフアドバイザー(知財)桑原良弘です。

    「起業から成長まで」

     「商品は人のために」という理念を掲げる(株)沢田防災技研(鳥取)は、社長の沢田氏が台風などの自然災害で壊れてしまい、途方に暮れる地域の方々に何とか応えたい、その思いから“シャッターガード”を開発しています。シャッターは家や工場、倉庫といった出入口を保護する大切な役割を果たしています。これが歪んだり吹き飛んでしまうと…。シャッターが開かなかったり、庫内がひどい状態と想像に難くないでしょう。“守るべきもの”の大切さを中心に据えて、防災発想を凝らした技術と製品の開発ストーリーに注目しました。

     

     当社はシャッタ補強部材として“網羅的”に特許出願・特許登録され、意匠(デザイン)登録、商標登録も行っております。筆者が知財相談で最初にお会いした5年ほど前にはほぼ整備されていました。知財に注目しその活用・保護を図りたい、そのような思いを沢田社長は以前から話されていました。しかしながらなかなか売れない時代が続きます。人はなぜか災害は想像できるのに、いざという時の準備がなかなか進まない。パンフレットだけでは店頭に置いてあってもなかなか理解ができない。

     

     ここで活躍したのが動画とメディアの力です。あるTV放送をきっかけに注目を浴びました。その結果は…、売上げ本数UP! 多くの営業人員を割くことは難しい状況で機能したのがインターネット動画なのです。最近はメディア取材を受けたあと、そのインパクトをどう継続させるかが課題となるなか、まさにホームページと動画が効果的だったといえるでしょう。動画コンテンツが企業にとって重要なツール、知的財産になってきています。

     

     また当社は地域での創業の成功モデルの一つです。その進め方は、開発製品のものづくりには地元、鳥取県立図書館をはじめ鳥取県産業技術センター、鳥取県産業振興機構、中小企業基盤整備機構などさまざまなビジネス支援策を活用し、開発・製造・販売と一貫し事業構築をしているのです。アイデアを形にする、そして防災用品としての期待に応えられる確かなものを作る。人材を抱えられない起業時においてものづくりをどうするか。こんなときに近くに試験や開発を支える機関を利用すると開発は促進するのです。

     

     私たちのような企業のお手伝いをする支援機関においては、社長の姿勢や情熱が原動力となります。そしてその使い方を心得ることも成功の重要なポイントとなります。応援され上手な社長や企業は得することも多いといえます。どうぞ私どもを上手にご活用ください。

    ビジネスは知財と共に。

     

    ※(株)沢田防災技研 http://www.sawada-guard.com/(新規ウィンドウに表示)

    ※【お知らせ】知的財産をわかりやすく学べるホームページ「もうけの花道」はご好評頂いておりましたが、残念ながら予算の関係でサイト閉鎖となりました。ご活用いただいていた方々、応援して頂いていた方々に深く感謝申し上げます。

     

    以上

    チーフアドバイザー(知財)桑原 良弘 

     

    ※このコラムは2013年5月8日に配信されたメルマガ「広島校だより Vol.080」に掲載されたコラムです。メルマガ「広島校だより」を配信希望の方は、広島校だよりからお申込みください。