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第46回「映像から広がる!メディアとビジネスのつながり」

11月の執筆者は、 チーフアドバイザー(知財)桑原 良弘です。

「映像から広がる!メディアとビジネスのつながり」

先日、情報化月刊記念事業情報化シンポジウム広島2012に講師として多くのITコーディネーター、メディア関係者の方々の前でお話しさせて頂く機会があった。メディアとビジネスのつながりについて企画や現場を通じて感じた思い、情報をいかに活かしていくか。考えてみれば継続的に続けている事業にも関わらず、今までメディアとビジネスのつながりについて講演するようなことはなかった。一度まとめてみる良い機会になった。その概要をご紹介する。

 

私は10数年前から特許庁、工業所有権情報研修館はじめ中国経済産業局、発明協会などとともに、中小企業の知的財産戦略構築、知財活用、技術移転による製品開発の支援をしている。その中でも広島のテレビ局との経済情報番組やホームページの企画制作を通して、動画により企業の技術やサービスをわかりやすく伝えていくことに携わり、多くのことを学ぶ機会に恵まれた。

 

紹介した企業の一つとして繊維産業を営む企業を紹介した。新しい機能的なくつ下を開発、取材では直接経営者が自社の製品開発に関わるストーリーを記者からのインタビューに応える形式で話してもらった。これにより説得力のあるメッセージとなることとその経営者の声、姿を伴って流れる動画は多くの共感を呼ぶのである。普通の報道のように見えるかもしれないが、その技術までわかりやすくするためにCGやナレーションを工夫し、さらに街中に出てそのユーザーへのインタビュー、研究を連携する大学教授のコメントなどで構成。使用者、技術者に及ぶ制作には手間がかかるが情報の浸透はより深くなる。

 

二つ目には鉄工業者が第2創業を起こしていくテーマ。自社のプレス技術を応用し高温高圧で食品をせんべい状に加工する技術とその製品を取り上げた。これがとてもおいしい。さらに栄養価に変化が少ないといった優れた食材の開発に成功した。そこで開発に至るストーリーや特長を捉え、特に自社技術からちょっと見方を変える、ちょっとしたきっかけから新しい商品を考える。第2創業を進めるモデルとして参考とすべき事例であり、このような優れた製品を様々な人に使ってもらいたいと考えて制作している。取材する企業のポイントはビジネスの在り方に注目をすると興味深いものとなる。

 

三つ目は以前のメルマガでも紹介した「善管」のエスカレーターのステップを自動的に清掃する装置によるエスカレーター清掃サービスである。このテーマは方法特許の力が最大限発揮するサービス業を取り上げ、その事業の拡大と他社との差別化をするために知財を有効に活用している点に注目した。サービス産業の生産性向上と共にイノベーションにもつながったモデル的な事例として、映像を取り入れることにより、説明しにくいものをわかりやすくすることができる。

 

その他にも多くの企業を取材してきたがそこで気付くことがある。取材した企業の社員のモチベーションが上がるということである。自社がテレビに出るということは誇らしくもありもっと良いものを作ろうという意識が向上するのだ。相乗的な効果ともいえる。

 

制作したコンテンツはテレビ放送をした後もWebで公開している。TVで視た情報を検索する⇒Webでいつでもどこで見ることができる。さらに文字情報による解説もすることで情報の好循環を実現することができるのだ。そして提供する情報には知的財産権の活用を意識したことで、事業や技術の展開をわかりやすく伝えることができたと考えている。メディアとビジネスのつながりは映像を活用することで深まるものであるといえる。

 

ビジネスは知財と共に。

 

本コラムの成果はホームページ「もうけの花道」で見ることができます。知的財産をわかりやすく学べる、ビジネスに使える情報を提供しています。ぜひご覧ください。

http://www.mouke.tv/(新規ウィンドウに表示)

 

以上

 

チーフアドバイザー(知財)桑原 良弘 

 

 

※このコラムは2012年11月7日に配信されたメルマガ「広島校だより Vol.074」に掲載されたコラムです。メルマガ「広島校だより」を配信希望の方は、広島校だよりからお申込みください。