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第43回「知的財産権にかかる支援」

8月の執筆者は、 チーフアドバイザー(知財)桑原 良弘です。

「知的財産権にかかる支援」

私が活動する中小機構中国本部では知的財産にかかる支援を進める中で、知財戦略は網羅的な特許を出願すればよいということでなく、ノウハウの流出や特許出願経費を考え、経営的な視点に立ち必要な知財を適切な方法で確立することが重要であることを強く認識するといった考え方を提案しております。

 知的財産の管理とともにオープンイノベーションといった戦略的な知財活用が注目されている中で、私が現在までおよそ15年に渡り行政機関から知的財産戦略支援に携わってきた経験からも、知的財産が経営戦略と一体的に考えられることは企業の大小や業種に関わらず必要だと存じます。技術部門だけでなく営業部門、経営企画部門といったビジネスにかかるすべての部門が連動していくことが強い知的財産を創出し、リスクを低減し、士気の高い活力ある企業になるものと考えます。
 
しかしながら、それほど大きなプロジェクトを組むことは容易でないこともあります。私としては少なくとも事業の将来を決める社長か役員、弁理士・弁護士、中小企業診断士等でチームを構成し、多方面からの検討ができるように配慮し、多方面から検討できるよう複合的な知的財産検討支援を勧めており、もちろん数社に対して実施しています。そのポイントは次のような設定し協議をしながらまとめていくものです。

1.テーマ

2.概要

3.従来技術の整理

  1. 社会的・業界的なニーズ、市場動向、開発技術の概要など
  2. 類似技術の違い、優位性
  3. 今後考えられる課題

4.発明ポイントの整理、特徴の明確化

  1. 開発した装置の効果
    従来技術と比較してどこが新しく、どのように進化して、便利で早く生産・サービスができるのか。生産効率については何らかの実験データを準備。
  2. 装置の構造
    図面、機能図、ビデオ、サンプルなどの用意
  3. 事業性から考えたキーワードによる検討
    省力化、安全性、構造的な特徴、操作性、安全対策…
    時間の短縮化、環境対策(振動、騒音、臭気…)

5.事業展開

  • どのように知的財産を活用していくか
  • 商標、意匠、実用新案、営業秘密に関する全体的な知的財産に関する協議

6.スケジュール等 (明細書作成、出願、費用、出願後の手続き、その他)

ビジネスは知財と共に。
 
知的財産をわかりやすく学べるホームページ「もうけの花道」に海外展開に関しても新たなコンテンツを追加。ぜひご覧ください。http://www.mouke.tv/(新規ウィンドウに表示)
 
以上
 

チーフアドバイザー(知財)桑原 良弘です。

 

 

 ※このコラムは2012年8月8日に配信されたメルマガ「広島校だより Vol.071」に掲載されたコラムです。メルマガ「広島校だより」を配信希望の方は、広島校だよりからお申込みください。