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開催報告

商談会の様子

 中小機構では、日本の中小企業の海外展開を支援するため、平成24年度からアセアンを中心とした海外政府系機関と連携し、海外のものづくり企業(タイ、インドネシア、ベトナム、ミャンマー等)との経営者ネットワーク構築を目的としたセミナー、商談会、交流会、企業視察等のプログラムを実施しています。

 そのプロジェクトの一環としてこの度、平成27年5月25日から29日にかけて、名古屋、大阪、東京において「タイ大手自動車部品メーカー商談会」を開催しました。

 アジアにおける主要自動車生産地であるタイから、大手自動車部品メーカー5社が日本企業との生産委託、共同研究、合弁会社設立等の事業連携の機会を求めて来日。日本企業72社と125件の商談会を行ないました。

参加企業の声

タニン・リーゴモンチャイ氏

 

Daisin Co., Ltd.

社長 タニン・リーゴモンチャイさん

 弊社は、アルミダイキャスト製品の製造・加工を行なっています。自動車部品において優れたアルミダイキャスト技術を持つ日本企業との技術提携や共同開発を目的に商談会に参加しました。

 今回の商談会では、弊社にはない技術を持つ高圧ダイキャストメーカーの社長とお話することができたのですが、ジョイントベンチャーや技術提携の可能性について非常にスピーディにご検討いただけました。9月くらいまでには先方の工場へうかがって、技術提携に向けての話し合いを進めたいと考えています。タイでのビジネスについても長期的に検討しているとのことでしたので、双方にとってメリットのある提携となることを期待しています。

 5日間で約30社とお話しましたが、事前のスクリーニングによって弊社の求める技術をもつ企業を選定していただいたことに加え、商談時間も長めに設定されていたので、非常に有益な時間を過ごすことができました。

 

 

若林 誠氏

 

株式会社キャスト

常務取締役  若林 誠さん

 弊社は鋳造品の製造企業で、今年で創業126年を迎えます。鋳物のなかでも比較的大きい、産業用ロボットや溶接機などの産業機械や小型建機など、工業系の鋳物を「手込め」、つまりハンドモールディングで製造しています。大量生産が難しい「手込め」のプロセスを標準化し自動化することで生産効率を上げ、量産・安定供給できる技術力が弊社の強みです。

 日本の鋳物市場は円高で縮小の一途をたどっていましたが、円安で日本に戻ってくる傾向に加え、輸出もにらみ、今が攻め時と思っています。

 3年ほど前から世界の鋳物市場に目を向け、海外での展示会に積極的に出展してきましたが、海外の企業やバイヤーと初対面で商談をすることに難しさを感じることも多くありました。今回の商談会では中小機構の主催ということで、双方の企業情報も事前に知ることができ、安心して商談を進めることができました。今後のグローバル展開を見据えた技術提携や輸出、ジョイントベンチャーの可能性について話すことができた非常によい機会だったと思います。

 

 

山野井 清氏

 

株式会社長津製作所

取締役社長 山野井 清さん

 私どもは、プラスチックの金型、主にカメラなどの光学系のパーツを製造しているメーカーです。

 近年、ものづくりの現場が中国からASEANへシフトしつつある状況をうけて、今回の商談会に参加しました。

 今回お話ししたタイ企業は幅広くビジネス展開をなさっており、これまでよりさらに高い技術を求めているとのことでしたので、継続的な関係を築くことで具体的な案件につながるのではないかと思っています。

 同じような業界にいてもなかなか接点のないタイの大手企業の方とお会いできたことが、今回の商談会の大きな収穫でした。お互いあまり関連がなさそうな企業でも直接話すことによって意外な接点を発見することがあり、さまざまな可能性を感じた商談会となりました。

 

 

鴻上 浩之氏

 

光軽金属工業株式会社

取締役社長  鴻上浩之さん

 弊社は、アルミニウム合金鋳物を専業とするメーカーです。タイ企業のニーズを直接聞くことのできるよい機会だと思い、今回の商談会に参加しました。

 これまでも海外メーカーとの技術提携に関しては積極的に取り組んできたものの、なかなか折り合いがつかなかったのですが、今回は手応えを感じています。私どもの製品を見て「どうつくっているのか」「どういう不良が多いのか」と、同じような製品を製造し、同じような苦労をしている企業ならではのご質問をいただきました。互いの技術や事業に興味をもって話すことができたので、まずは近いうちに企業訪問をすることを約束しました。今後の展開に期待しています。

 

 

タイからの参加者の皆様

細江 英昭氏

 

トヨタ モーター アジア パシフィック エンジニアリング

アンド マニュファクチャリング株式会社

調達担当副社長 細江英昭さん

 弊社がタイで自動車の生産をはじめて、今年で53年になります。以来、タイの現地企業のみなさまとともに歩みを進めて参りました。

 タイの自動車産業はこれまでの間に大きく発展し、今では自動車および関連部品はタイの重要な輸出品目のひとつに成長しています。しかしながら、今後の国際競争の更なる激化が想定されるなか、タイ国内だけでなく世界各国に向けた生産拠点としての基盤を確かなものにするために、さらなる技術の向上と生産力の強化が必要だと我々は考えています。

 日本の自動車産業はその長い歴史のなかで、すばらしい技術を培ってきました。今回の商談会は、そのような卓越した技術力をお持ちで、なおかつアジアでの展開を考えていらっしゃる日本企業と、技術と生産力の向上を目指すタイの大手自動車部品メーカーとの間に、さまざまな可能性を拓くものでした。

 5日間の商談会を通して、日本企業にとってはアジア進出に向けての足がかりや販路拡大のための提携を、タイ企業には提携を通じた技術力の強化という、お互いにメリットを得られるビジネス展開について話し合えたのではないかと、成果を実感しています。

 同じ自動車産業といっても、これまでタイ企業と日本の中小企業の交流は、個社間での限定された取り組みでしたが、今回、中小機構さんに商談会をご主催いただいたことで、限られた時間のなかで具体的かつ実りのあるアウトプットができました。タイと日本の自動車産業の架け橋となるような場をご提供いただいたことに感謝申し上げます。

 

 

南 勇

 

独立行政法人 中小機構基盤整備機構

プロジェクトマネージャー(国際化支援) 南 勇

 熱気と活気──タイと日本の企業の方々が、同じ技術者としてその心意気を語り合う姿が印象的な商談会でした。

 ご参加いただいたタイ企業は、事前に日本企業の情報を収集・精査なさっており、自社の課題に応じた責任者が商談に臨まれました。その結果、技術提携や合弁事業を視野に入れた企業訪問の約束、製品品質の向上や生産工程の革新を目指してタイの製造現場で再度意見交換をする約束などが取り交わされました。

 今回の商談会で我々は、互いの企業がそれぞれの課題をじっくりと聞き、必要とされる情報を提供できるように商談時間を通常より長めに設定しました。また、従来の公募に加えて、優れた技術・製品を有する日本企業の情報を発信する中小機構の「J-Good Tech」掲載企業にも参加を促しました。タイ企業からは「J-Good Tech」掲載企業の指名も入りました。

 タイ企業の情報を仲介してくださったトヨタ モーター アジア パシフィック エンジニアリング アンド マニュファクチャリング株式会社に感謝申し上げます。

 海外企業と初対面で商談をすることに難しさを感じる日本の中小企業の皆様、ご不安に感じることがありましたら、まずはご相談ください。中小機構では、海外展開専門家が事前および事後の相談を承っています。

タイ大手自動車部品メーカー商談会 概要

日程:平成27年5月25日(月曜)~29日(金曜)

会場:名古屋、大阪、東京

主催:独立行政法人中小企業基盤整備機構/

    トヨタ モーターアジア パシフィック エンジニアリング アンド マニュファクチャリング株式会社

主催・お問合せ先

独立行政法人中小企業基盤整備機構 販路支援部 販路支援課
〒105-8453東京都港区虎ノ門3-5-1虎ノ門37森ビル
電話03-5470-2375/FAX03-5470-2376/E-mail:international@smrj.go.jp

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